・・・ネーミングに挽かれて読んだ記事に、『「PDCAクルクル教」だから変化に弱い日本企業』日経ビジネスがあります。
記事の内容は、日本企業はPDCAに振り回されているから、よくないと書いていますが、私の意見としては、本当の意味では常にPDCAを考え、ぶれない仕事の仕方は大事だと思います。
著者は公認会計士らしいので、外から見る企業活動については、かなりの程度知っておられる方だろうと思いますが、私見としては、言われていることは当たっていないと思いました。。
私は、「PDCAクルクル教」という言葉を聞くと、それが、何かと云えば昔の日本品質管理学会のことではないかと思いました。
昔の品質学会の活動と云うのは、日本が急速に経済発展していたころ、企業をどう運営したらよいかよく分からない大企業の経営者に取り入って、「PDCAクルクル教」で、企業をかき回していた人たちの集まりです。
常にたくさんの集団の人を効率よく働かすために、無能な経営者は道具に頼りたがった結果、形だけの、このような道具を、昔は使いました。
あの優秀な企業である、トヨタも、PDCAを盛んに使っていた時期もありましたが、今では、自分たちで考え出したものを柱に社員の道具を考えています。
「現地現物」、「改善活動」、「トヨタ生産方式」などが重要視されています。
要は、仕事の基本はPDCAであっても、自分たちにあった道具を考え、道具を自分の仕事に生かすことが大事かと思う。
IPS細胞で有名な山中教授の心のよりどころはVW(Vision and Work Hard)だそうです。
一見するとPDCAのPDと同じのように見えますが、Pは目標値だけでなく、Vの目的が大事で、自身で考え付いた目的なので、役に立っているのだと思います。
つまり、彼のVisionは「一日でも早く、新しい治療法を患者さんに届ける」なので、その達成のためにという目的がぶれないで仕事をすることで成果を得られているようです。