・・・8/14にテレビで放送された、百年インタービューという番組で「むのたけじ」と云う人の名を知りました。
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「テレビの画面」
この人の事は詳細はインタネットに出ていますし、本も何冊も出ているので、詳しくは紹介するつもりはありませんが話の前提として簡単に紹介すると、彼はジャーナリスト、96歳、戦前は朝日新聞記者、戦時中の報道の責任を執って戦後、朝日を止めて、東北の横手市で一人で、週刊新聞「たいまつ」を創刊、発行を三十年間続け、今は、新聞をやめて、講演活動を主体で活動中。
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「テレビの画面」
この人の話を聞いていて、幾つかの事を感じたので、それを紹介したいと思いました。
インタービュアーは有名なNHKのアナウンサーですが、放送を聞いていると、96才の、むのさんの方が孫のようなアナウンサーよりも、しっかりとしておられるように感じた。
しかも、話の組み立ては非常にしっかりとしていて、この放送を聞き終わった私は、これからの生き方次第で、これからの人生において、更に三十年間、生きていける可能性を感じさせていただいた。
これまで、何千回かの講演をこなして来られているらしく、思想家と思われるくらい、ぶれない考え方をしておられ、アナンサーのいろんな質問にも、考える時間もなく、即座に、明確に応えておられたのを見て、人を話で感動させ、なるほどと共感させる人というのは、むのさんのように、何千回と人と会って話をすることによって、思想が出来上がっていくのだと云う事が分かりました。
番組の中で、しゃべっておられた言葉の中で、彼が今まで生きてきて、体得した思想の一番筋と思われたのは「他力依存をしない生き方」と云う事です。
この言葉は色々な意味を持っていて、まず述べておられたことは、 戦後の25年急激な発展を日本が遂げたのは、人、一人一人が生きるために一生懸命だったからだ、と彼は言っている。
発展を遂げてバブルと言われる時代は使い捨て、であったり、減反政策であったり、日本の社会が「他力依存の生き方」をし始めてから、おかしくなってきた、と彼は分析している。
彼が96才になっても、シッカリと生きておられるのは「他力依存しない」からだと彼は言っている。車いすに乗せて貰ったら楽だけれども、しんどくても、彼は自分の足で歩く。
それが「他力依存しない生き方」だから、と言っていました。
それから、「生活感情」「道徳感情」を大事にしたいとも話の中で、云っていた。
今はものを大事に使わないことが普通になっている、これは日本人の「生活感情」が壊れていっている。
人が作ったものに頼る、「他力依存」になっていっている。
これを「他力依存しない生活」に、何とかしていかなくてはと考えるらしい。
「道徳感情」というのは金儲けの為が優先する社会道徳、これを道徳感情が壊れていっている、と云う事を彼はこの言葉で表現していた。
今日の放送の話は総じていえば、彼が言っていることは、正しいのか、間違っているのかはよく分からないが、聞いている人の共感を呼ぶことは間違いがないので、私はもう少し彼を知りたいので、彼の著作を読んで、彼の思想について、考えたいというのが、今の感想です。