・・・水曜日に森友関連の財務省文書改ざん問題で自殺した人の奥さんが損害賠償訴訟を起こしたことがニュースになっていた。
NHKのクローズアップ現代で、この訴訟問題が取り上げられていて、自殺した本人の動画や事件の経緯が報道されていた。
特に心を打ったのが、自殺した人が、人一倍正直な人だったことでした。
私と同じように映像を見た人はきっと同じ感慨を持つのではと思った。
自殺する前の本人の動画の様子は、自分や、自分の周りで一生懸命生きている人と、映像が重なり合う可能性のあることを感じたのが、私の心の深い場所に響いた理由です。
彼は、自分の手帳に、国家公務員の既定の中にある「倫理行動基準」のカードをいれていたそうです。
それは、20年前に日本の官僚の過剰接待が問題になったときに、議員立法で「国家公務員倫理法」が成立した歴史がありました。
規程の第1条には、国家公務員の「倫理行動基準」として5つ掲げられている。
これは、行動基準や規程の禁止行為をまとめたポケットサイズのカードにのっている(自殺した人が、手帳に入れていた)。
1.国民全体の奉仕者であることを自覚し、公正な職務執行に当たること
2.職務や地位を私的利益のために用いないこと
3.国民の疑惑や不信を招くような行為をしないこと
4.公共の利益の増進を目指し、全力を挙げて職務に取り組むこと
5.勤務時間外でも、公務の信用への影響を認識して行動すること
自殺した人は「官僚である自分は国民の奉仕者だ」をいつも口にしていたそうです。
この裁判で、同僚の官僚たちが、自分たちも同じ運命になるはずだったことを、如何、発言をするか、興味があります。