・・・記憶力と言っても、私はその関係の学問を学んだことはないので、今回は、自分なりに記憶力とはと、考えてみた。
年とともに、記憶力の低下するのは、万人平等であるらしい。
筋肉は鍛えれば、衰えをある程度防げると聞いている。
実際、私も、毎日、鉄アレイを使って、腕の筋肉を一日に、40から50回くらい動かしている。
たいした努力ではないが、毎日やることで、その効果は確かにあるようで、心なしか腕の太さが以前より太くなった。
さて、問題の記憶力についてですが、記憶するというのは、私の数少ない知識では、
たくさんの神経細胞が、パソコンの記憶素子と同じように、外部刺激に対して、それを物理変化に変えて、神経細胞で保持している。
年とともに、再生が効かない神経細胞が消滅することによって、記憶力が衰えることを防げない。
ここまでは、記憶について知っている知識ですが、自分なりに「記憶力とは」という事を考えて見た。
一番最初に思いついたのは、学生時代の試験勉強での暗記作業である。
特に、定期の試験で、教養学部の哲学の試験は完全に山を張って、前日に紙一枚分にまとめた難解な単語がちりばめられた文章を一時間くらいかけて、暗記し、寝ないでいった試験場で、答案用紙に頭の中の答案を一字一句書き写し、結果、百点を取ったことがあった、この頃が我が人生の記憶力の最も素晴らしい時期であった。
しかし、それ以来、徐々に記憶力は衰え、今では、自動車の免許試験の認知症テストを受けて四苦八苦する記憶力になってしまった。
上に書いたことは誰しも経験することで、だから如何したらいいかの対策は、思いつかない。
そこで、記憶力の定量的な例について、思いついたのは、ソロバン塾で覚えた暗算のスキルです。
暗算は頭の中に、ソロバンの玉の配置を思い浮かべ、耳から入ってくる、数値の情報を聞きながら、頭の中で、自分の指を思い浮かべて、ソロバン玉を動かすわけです。
常に、頭の中に、数値情報に対応した、ソロバンの玉の位置が、頭の中で玉を指ではじいて、ソロバン玉の配置が変化していき、計算が終わったときの、ソロバン玉の配置から、最終的答えが読み取れる仕組みです。
私の場合は、小6まで、ソロバンを習っていたので、3桁から4桁の15回の足し算の操作が、塾に通っている頃は、やれていました。
社会人になってからも、若い頃はまだ、計算機が普及してなくて、仕事でソロバンをはじいていて、少しは暗算がやれました、時とともに、暗算訓練をしなくなると、頭に思い浮かべれるソロバン玉の列が3桁から4桁の数値の計算分であるソロバン玉5列分くらいから、すぐ3列くらいに減ってしまいます。
しかし、まだソロバン玉の映像は思い浮かべることができたのですが、中年を過ぎる頃になると、頭にカスミがかかってきて、ソロバン玉の1列の映像でも、頭にはっきり思い浮かべれなくなってきました。
今では、頭の中の指が操作する直接のソロバン玉しか、思い浮かべれなくなって、結果、かろうじて一桁の足し算しか出きなくなってしまいました。
出来なくなってからの暗算している時の状況を言うと、頭の中のソロバンの景色が、カスミがかかってボヤけてくることと、それに加えて、頭の中に発生する自分しか聞こえないノイズ音が大きくなって集中できず、ソロバンの玉の位置の映像を思い浮かべようとするが、映像がカスミの向こうにあって、ぼやけて思い浮かべが出来なくなっています。
この頭のもやもやとした、カスミとノイズをどうやって減らすかが、記憶力の回復につながるのではと方策を考えています。
そのためには、考えを集中する動作訓練を繰り返しやることが頭の筋肉を鍛えることにならないのだろうか。
体の状態をよくするために、ぐっすり眠ることを心がければ、短期的にも、心を集中出来無いのだろうかなどと考えています。