・・・最近の新聞ニュースのなかで、新聞の論調で論点がずれていると思う話題がある。 プロ野球の公式球が2011年からミズノ、一社に発注・納入契約を結んだ。 問題は11年から12年にかけて納入した球が反発係数が規格下限を狙い、規格を外れたので、狙いを少し従来より上に目標を置き2013年から使い始めたところ、今年はホームランが多く出るようになった。 しかし、日本野球協会が公式球の製造狙いを変更したことを、世間に公にしてなかったことがメディアや世間から問題視されている。
今問題になったのているのは、日本野球協会が反発係数の製造狙い値を変えたことを公表しなかったことである。 だが、本当の問題は反発係数の決め方であり、反発係数の製造の狙い値をどこにするかにある。 球が飛ぶ、飛ばないが問題なのだから、単純に考えると、使っている球がどれを使ってもプレーヤーが納得できる範囲の球の飛び方のばらつきに作るればよい。
それではどれくらいの飛び方にばらつきに納めるべきか。 それから決めるべきで、発表されている、ある球場のホームランを決める外野フェンス距離が1メートル大きくしたら2.7倍の量のホームランに増えたと云う、このデータからすれば、反発係数の飛距離換算で±1メートルのばらつきが発生するのは大き過ぎると思う。 さて、今の球の製造企画による反発係数の規格幅を飛距離に変換すると±6メートルの規格幅になっている。 まず、これは大きすぎると思う。
私見ではあるが、作る時の規格としては、技術的な問題解決の必要もあるが、±0.5mで製造する程度が良いのではと私は思う。
さて、今問題にしている昨年と現在の規格の変化はどれくらいかと云うと新聞記事から判断するに、製造時の狙いの変更で、狙いの中心値で0.5mくらいの飛距離換算での変化が出るくらいの反発係数の変更をしている。 その結果、昨年に比べて今年五か月間のホームラン数の増加は68%増である。
この数値を見ると、規格の中心地の変更が飛距離換算で0.5㍍の増加でホームラン数が68%も増えると云う事は一つの目安で、反発係数の規格の設定値を更に小さくする必要があることが分かる。 公式球についてはこの辺りの課題を万人が納得する、反発係数の規格と規格を満足する製造システム、それから、これら重要案件の世間への公開を実施しなくてはいけないと思う。