鳳来町にすむ
ふくろうのようなおばあちゃんが 親戚にいる
大きな昔ながらの家で
大きな畑が 家の建物から 川までつづいていて
家を磨き 食事の支度をし おやつの支度をし
朝早くから 働きつづけ 立派な家を維持していた
訪ねたとき
玄関の生け花の見事さに
いつも 涙が零れ落ちた
その伴侶が亡くなられ
葬儀に行った折
偶然行き着いたのが 宇連ダムだった
6月だったろうか
行きかうイワツバメを 眺めながら
姑と時間を潰していた
すると
姑が傍らで 話をはじめた
むかし おじいさんが 村長だったころ
水を引くために このダムの村長さんと
話し合いをしたことが あったと いっとったなー
イワツバメは しきりに飛び交って
子育てまっさかりだった
この
山奥から 田原の平野まで
しっかりとした道筋で 水路をつくり
雨水をためて生活する難儀から
キャベツを毎年全国に出荷するようになった
そうなんだ
大変な灌漑事業をしてきたからこそ
あった 田原の町
いまは 車の生産がおこなわれている
姑の父は学校の先生だった
先生より 実家の畑の仕事が優先だったという
自分の故郷 自分の家を守ることを
大切にされた人が 昔 おられての
しあわせということに なるのだろう
ふくろうのようなおばあちゃんが 親戚にいる
大きな昔ながらの家で
大きな畑が 家の建物から 川までつづいていて
家を磨き 食事の支度をし おやつの支度をし
朝早くから 働きつづけ 立派な家を維持していた
訪ねたとき
玄関の生け花の見事さに
いつも 涙が零れ落ちた
その伴侶が亡くなられ
葬儀に行った折
偶然行き着いたのが 宇連ダムだった
6月だったろうか
行きかうイワツバメを 眺めながら
姑と時間を潰していた
すると
姑が傍らで 話をはじめた
むかし おじいさんが 村長だったころ
水を引くために このダムの村長さんと
話し合いをしたことが あったと いっとったなー
イワツバメは しきりに飛び交って
子育てまっさかりだった
この
山奥から 田原の平野まで
しっかりとした道筋で 水路をつくり
雨水をためて生活する難儀から
キャベツを毎年全国に出荷するようになった
そうなんだ
大変な灌漑事業をしてきたからこそ
あった 田原の町
いまは 車の生産がおこなわれている
姑の父は学校の先生だった
先生より 実家の畑の仕事が優先だったという
自分の故郷 自分の家を守ることを
大切にされた人が 昔 おられての
しあわせということに なるのだろう