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英語教育

2017-12-10 20:03:54 | 日本文化
父は生前英語教師をしてました。
いつも英語の教材をテープに録音したり 松本亨の著書を購入して 英語の勉強は好きなようでした。 
同僚から辞書とよばれるほど 国語のことばも 英語の単語も運用も 自身の勉強を怠らない人ではありました。
ところが 娘の私には まったく教えることはなく いつもテレビにむかって
大丈夫だーが始まったぞと 勉強中であっても 共にお笑い番組を見るよう勧めていたのです。べんきょうとは 強いて勉めるべき つらいものだとも言ってはいましたが
音を聞いて覚えるのがよいと とかく聞くように言われても 実際自分の勉強はもっぱら辞書引きでした。
従って 英語の成績は 他のどの科目と比較しても 体育の次に芳しくなかった。

さらに時間をかけて英語の辞書を 引くのが面倒で 父に聞きかじっては安易に答えを求めていたせいかもしれない。

勉強家の父でも 瞬時に会話を展開しようとすると 選びすぎていたり 考えすぎていたりして 海外旅行では苦心していたという話を母から聞いたことがあるのです。
聞いて話すをくりかえせ とにかく聞くことだ そのあと訓練しないといけないとも
言っていたように思うのです。 

私には弟があるのだけれども 彼はほぼほぼ 会話に困らないらしい。
私と英語で話したことはないので 実際のところは知らないのだけれど
とにかく 最初の海外出張で通訳が不在というハプニングに襲われ なんとかやり切ったという話だった。
大学を在学中に英語のトレーニングに通っていた成果だったかもしれない。

さらに子供の時から音楽好きで 音に感度がよいことも 私との違いかもしれません。

苦手だった英語で子供が苦しまないようにと 父の教えを子育てには生かそうと 毎日
英語の教材のお話を 夜の本の読み聞かせ時間に テープをかけて
わかっても わからなくても 絵本を眺めながら 英語の音を聞いてもらったものです。
その成果は 多分 二人の子供 ともに聞き取り力には貢献しているようです。

さらに瞬時に反射的に言葉が出るようにするには 決まり文句をパターンで出るようにすることが必要なのに 日本では とんでもない設定の教科書で ありえない会話文の紹介だったような気がしています。私はその癖が いまだにぬけられない。
今では そんな陳腐な教材はないと思っていましたが
今日のNHKで紹介された教材を見た限りでは ショックを感じざるを得ませんでした。

頭の中で どんな順序で何を話そうとするのか その話をする場面でどんな言葉を選択するのか 英語は聞き取れるけれども いまだに 自分で話を組み立てていけない。
そんな英語教育を 日本語も 論理力も育てないで ありえない架空の英語会話に時間をかけてゆくことに ちょっと落胆しています。

でも 公共の場で 英語の会話を自由に楽しむ人は 多く見られるようになったので
それで いいのかもしれないとも 思っています。