オズマの部屋 -バス釣り・政治経済・クルマ等-

「バス釣り日記」が主題。色々な話題を中年オヤジが持論で展開。「真実は孤独なり」を痛感する日々。

入試問題で著作権を無用に訴える大学は補助金を受け取るな!

2012年06月08日 00時26分58秒 | オズマの考える教育問題

 いまの大学は,保護者会を開いたりと,オズマ世代からすると完全にオコチャマである。

 さて,そんな大学のほとんどに国費,すなわち税金が投入されていることに敏感なヒトは多くない。国立ならいざしらず,私立にもそれはある。私学助成という制度である。

 つまりは,国立・私立とわずに,実は国費投入,すなわち税金で経営しているといって過言ではない。株式会社などとは異なり,ましては一作者のように,完全に自腹を切っている状態かというとそうではない

 だが,日本大学,東京大学,大阪市立大学,千葉大学などは,あたかも自費ですべて入試問題を作成し,ましては理系科目のような「だれがつくっても大差ない問題」において,「無用に」自分の著作権を主張している,トンデモ大学だ

 著作権とは,つくれば直ちに生じるものでもある。しかし,たかが入試問題である。ましてや日本大学ごとき「入試のない,ほとんど推薦入学」レベルの大学が,さも立派なものをつくっていると主張することに強い怒りを覚える

 数学の問題で「自分がつくった」というのなら,微分積分はニュートンより先に作ったとでもいうのだろうか 化学なら元素記号は自分で決めたというのであろうか 物理なら力学のベクトルを自分で考えたというのだろうか

 背景には,日本ビジュアル著作権協会なる「著作権ビジネス」が暗躍している事実がある。売れない作家,具体的には谷川俊太郎などが顕著だが,自分の文学はオリジナルだと「異常に」主張するあまり,最近の参考書からは彼の作品が消えているのだ。

 偉大な作家は,自分の作品を過度に自己評価しない

 手塚治虫が偉大なのは,自分がディズニーに憧れてそれを真似したこと。だから,彼以降のストーリーマンガのすべてが彼の手法を使っていても彼は過剰な主張をしなかった。梶原一騎は,「マンガと映画など,表現方法が違えば演出も異なる」と理解しており,結果,ご遺族の方々は著作権料収入が安定している。

 このような偉大な作家と比べるのも馬鹿らしいが,とにかく入試問題ごときで,過剰な主張をすることはかえって大学の首を締めることになるだろう。「許諾がメンドクサイから誰も使わなくなる→収入がなくなる」というサイクルになるからだ。

 大学が,国費投入なしで経営しているというのなら,まずは助成金すべてをカットしても大丈夫であることを,しっかり明示してもらいたい 国費投入で経営している以上,入試問題も「われわれ納税者のもの」なのだ。役所の文書と同じく「パブリックドキュメント」であり,そこに隠すべきものはあってならない