テレビ需要“4年分”先食いで家電量販の業績急落(プレジデントオンライン) - goo ニュース
いまだにこの程度の記事しかかけないのは,中小どころか,個人営業の電器店が結構活躍している現実を知らないからだろうか。
TVが売れないから量販店が苦しいだから個人営業の店はもっと苦しいはず,というのだろうが,家電業界において,誰もが見逃しがちなことがここにも書かれていない。取材不足も甚だしい
。
ズバリ書こう。「家庭に入り込む技術」が必要なのだと
量販店で購入すると,そのときは安いが「なんとか保証」「技術料」で結構な額を支払わされる。さらには,できれば他人に入ってほしくない自分の部屋に入られるわけである(とくに独身女性は嫌
)。それも見ず知らずの人間に
それも入れ替わり立ち代りで。そんなのは女性でなくとも嫌か。
対して個人営業なら,家庭に完全に入り込んでいるわけである。わかりやすくいえば,「あそこにお風呂があって,トイレがここだから,漏電の可能性はここではないですか」などと,それこそ電話だけでもサービスできる。
さらに,最近のデジタル家電は設定が非常に難しい。昔みたいに配線繋げばOK,なんてものではなく,要はPC同様にセットアップが必要なのだ。これは,老齢の方ほど購入障壁になるが,家庭に入り込んでいる個人営業のお店に任せれば大丈夫である。
もっとも,個人営業のお店も大変である。
いまはネット通販の方が安いのがアタリマエであるから,問屋でなく,アマゾンから仕入れたほうが早く・正確な場合もある。だが,PCでネット通販できる程度の技術はないと話にならない。実際,FAXからネット仕入れに変わった2000年台初頭は,多くの個人営業店がネット=PCに対応できずに廃業したとも聞く
。
個人営業のお店に必要なのは,最低限のPCスキル。カタログダウンロード,修理法ダウンロードなど,いくらでも家電メーカーはネットで行っているので,これに対応する技術が必要なのだ。初期投資としてのインターネット端末導入も。いまならPCだけでなく,スマホやタブレットでいけるだろう。
大手量販店に必要なのは,安定的な「サービスマン」運営システム。
この地区は誰々,などと「人」を決めておかないといけない。組織で動いているから「方法」を決めればよいと思っているだろうが,事実はそうではない。なぜなら,「方法」を決めて共有化できるのは,所詮「技術だけ」だからだ。
家電は家具などと同じく「家」に「人間が」入るもの。それゆえに,「信頼される人材育成」が重要なのだ
おっと,オズマがなぜこんなに家電業界の事情に詳しいかは秘密である。
オズマには最低4つの顔がある,そう覚えておいて頂ければ幸いである
。