そもそものきっかけはたしか新聞広告。
父が言った。「中野サンプラザでなんかコンサートやるみたい しかも結構安いんじゃないか」と。
チケット購入は父にまかせた。FAXで購入してもらうと,チケットとともに案内状が届いた。
西城秀樹も来るんだ!
西城秀樹。自分がガキの頃はきらいだったが,いまあらためて「傷だらけのローラ」などを聞くとその歌唱力に圧倒される。だが,ヒデキは2回目の脳梗塞からの復帰。本当に大丈夫なんだろうか...。
そして生まれて初めてサンプラザへ。
自転車でいける距離にあるにもかかわらず一度も足を運んだことのなかったサンプラザ。「サンプラザ中野くん」といえばいまだに有名だが,このサンプラザは中野区の重荷になっているとも聞く。
しかし,会場は違った
今陽子(ピンキーとキラーズ)の歌唱力にやられた 尾藤イサオの「あしたのジョー」は期待通りだった そして西城秀樹。たしかに半身不随のような状況で,あの爽やかな笑顔がなかなかでなかった。しかし,司会を務めた江木俊夫がサポート抜群で,それで「YMCA」で盛り上がった。コンサート会場は「大カラオケ大会」だ
3時間のコンサートが終わり,喜寿を超えた父とその後軽く酒場へ。そして帰路につく。
残ったものは,たぶん父との初めてのコンサート(”そのうち”くる父の葬儀で思い出として語るかもしれない...)。そして観客総立ちでの盛り上がり。ヒデキが這い上がる姿に不死鳥の姿をみた気がする。
それにしても尾藤イサオ。御年69歳だが実に若い。からだが柔らかい。できれば「ジョー」は3番を歌って欲しかった。その歌詞は...
少年院の 夕焼け空が 燃えているんだ ギラギラと
やるぞ! やるぞ! やるぞ!!
おいらにゃ 闘う 意地がある
だけど ルルルル ルルルルルル....
あしたは きっと 何かある
あしたは どっちだ
この歌詞が好きなんですよね。燃えてくるから。