大統領令を出しまくり,白人優先国家であることを強調するトランプ。それはそれで白人には受ける施策であろう。
しかしながら,アメリカ「合衆国」という言葉に表れるように,「合衆国」なのである。つまりは,「白人だけでは成り立っていない」のも事実。
人種差別「発言」は気にしないが,それが「政策」になるとどうであろうか。
日米同盟は「0からスタート」のような発言をしたトランプであったが,マティス国防長官の「尖閣も日米同盟の範囲内」という発言が,逆に現実を見据えた形で証左された。
トランプのねらいは,おそらく「派手な行動で民衆を驚かせ」,交渉を優位にもっていくという考え。
しかし,トヨタのように「北米生産」そのものをしている企業もたくさんある。トランプがいう「自動車摩擦」は時代遅れで勘違いであると批判する。
そこへ行くと,マティス国防長官の発言も態度も,アメリカらしく変わらず信用できるものだった。
日本は,とにかく絶妙な位置にある。対ロシア,対中国にしても。
そんなときに,政権が大揺れである。これははやくも内紛とも言えるレベルになってきたが,トランプとしては想定内であろうか?
議会制民主主義の長所が,よくもわるくもありがたいと感じる日々である。総理大臣は「大代表」にすぎないからね。