若者はなぜクルマから離れたか 最強トヨタが目指す次の道(フジサンケイビジネスアイ) - goo ニュース
いやいや。トヨタだけの問題ではないだろう。背景には,間違いなく「非正規雇用」「雇用の流動化」を推し進めた小泉政権の悪行があると断言する。
未来がみえない状態で,維持費のかかるクルマを誰が望むか。望んでも維持できない状況にどう対処するか。地方はともかく,東京でクルマは必要か。
会社には幸い平成生まれの社員がいるので聴きやすい。そして異口同音に「東京に居る限りクルマは不要」と言い切る。
僕も,釣りが趣味でなかったらクルマをもっていないだろう。釣りだけのために維持しているといっても過言ではない。でも,自分から「釣り」をとったらツマラン人生だ。それが嫌なのだ。お金はあの世にもっていけない。ならば現世で使おうという話なのだ。
ただ,トヨタは,最近「86」の販売も結構いいみたいだし,頑張り始めているのではないだろうか。街で86を見かけるのはかなり普通になってきた。もっとも,自分として乗りたいクルマではない。2ドアクーペなら,S15シルビアの方が好きだ。ズバリ5ナンバーだからだ。
いつも思うのだが,なぜトヨタは「AE86」「4AG」に評価が高いことに素直に耳を傾けないのだろう。もう一度,3ドアだけでもいいから復活...ああ,それが現代では「86」なのか。
ホンダは,この点,「フィットRS」を用意していたりして,まったくもって販売方針が憎いほど素敵だ。スズキもスイフトスポーツが頑張っている。どれも,実際は僕ら中年以上の世代に愛されているらしいが,カローラから「GT」グレードが消えてしまって15年近く,ユーザーを振り向かなかったトヨタの責任もあるだろう。
個人的には「86セダンGT」を期待したい。やはり家族との融和には4ドアが必要。レガシィB4がかっこよくできたのだから,スバルとのコラボでかっこいい「セダンGT」は造れると思う。そしてそれなら若者も...買わないかな。
とにかく,この問題の背景は「雇用問題」。雇用問題の解決なくして成長なし。これが雇用の現場からの声である。