gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/president/bizskills/president_46453
ニュースでは,「ワクチン接種率50%超えが9月末」だと言っているが怪しい。そんな楽観的な予測などどうでもよい。
なによりワクチン後進国である日本。接種の仕方もさることながら,やはり基礎研究に力を入れていないから,の現状である。
「基礎と基本は違う」と恩師は言った。基礎は非常に難しいということ。難しいからこそ,チャレンジング精神ある若者には力をとくに注ぐべきなのだ,とよく言われた。
日本は,いつのまにか「結果がすべて」で過程を無視するようになっている。一見合理的だが,人事評価だって「結果」だけで判定している企業ばかりではなかろう。
同様に,「答え合わせ」がうまくいくことより「過程」を重視しないと,理解は浅いままである。
2024年度共通テストでは新課程入試となり,「情報」科目の設定でかびすましい議論があるが,情報科目の前にやるべき,数学,国語,英語,理科も地歴公民はもっと重要ではないか。
だがしかし,21世紀になってからというもの,日本は「結果こそすべて」となってしまっているのではないか。
高校生のときに「数学」に救われたのは「算術」ではなかったから。算術だけであれば無味乾燥。そうでなく,整数とはなにか・虚数とはなにかという話があり,大学ではそこに迫る「根本的議論」が面白かった。けして数学の成績はよくなかったが,苦痛ではなかった。
そして気がつくと,こうした「基礎」が役立っていること”も”ある。背理法,三段論法,帰納法,そして微積分まではいかなくとも解析の仕方など。
情報は多く雑多な時代。ネットであふれる情報を見極める必要のある時代。
とにかく,教科書会社を苦しめ,役人の「変えた実績」だけを残すための教科書改訂など要らない。
ワクチン後進国であることを素直に反省し,教育こそ国力の基礎と考え直してほしい。
もう,アメリカとの圧倒的国力の差を見せつけられるのは御免である。