2023/11/18 三浦半島へ 「岬めぐりのバスは残っていた」
しばらく「釣り」のことは忘れることにして,子供の頃よく行っていた場所巡り第二弾です。
三浦半島は,父が海釣りの方が好きだった影響で,横浜横須賀道路のない時代に何度も行った記憶があります。釣果は基本ショボかったけど,海で見るウミウシなど,子供ならではの貴重な体験をさせてもらったことに感謝もしています。
今日も,先週の奥多摩から「次はどこへ出かけよう」と考えていて決めたものです。フリーキップもありましたが,自分には合わない使い方なので,スイカにチャージして朝8時に出発です。
品川から快速特急・久里浜行に乗りますが,1000系という車両にはあの「ドレミファインバーター」がないんですよね。いや,京浜急行から消えたのは知っています。たしか,シーメンスという会社のインバータだったはずです。
快速特急という名前を初めて知ったときの興奮をよく覚えています。なんてカッコイイのかと。そして,小学生だった自分にとって先頭車両はまさに憧れで,「脱線するんじゃないか」という恐怖と脅威を感じたのは,いまでも変わりません。
久里浜で三崎口行に接続というアナウンスでしたが,車両がそのまま特急・三崎口行になっただけでした。
70分程で三崎口駅に到着。トイレを済ませて写真を撮っていると,もう城ヶ島行のバスが出発寸前。
バスに乗って城ヶ島に着くには約30分。風景が,いくら晩秋とはいっても寂しいのが気になります。
着いた城ヶ島の風景は,もう「変わり果てていた」でした。記憶では1989年1月2日にも釣りに来ています。その頃の三崎港は栄えていて,普通におそば屋さんがあった記憶がありますし,冷凍マグロが安いとのことでクーラーBOXに詰めて帰ったかもしれません。まだ,学生時代でしたが。
磯場に出てみると独自の植生に納得しましたが,暴風過ぎて危険です。フラフラ港内を歩いてみても釣り人が居ません
ふと看板を見ると「釣り禁止」の看板が。これでは誰も釣りに来ませんよね。ましてや,土曜日の11時というのにどのお店も閉店というか,潰れているようですヨ。
気合を入れて,城ヶ島から三崎港まで歩いて戻ることにします。城ヶ島大橋を歩いて渡れば,素晴らしい富士山がありました。
そして,三崎港でマグロを探しますが,営業しているお店は人だかりです。そもそも開店しているお店が皆無です。
岬めぐりのバスが11:34に停留所に来ます。あと8分。これで三浦海岸駅までじっくり戻りますよ。
その風景は,間違いなく「変わっていない」ものでした。ただ,自分が運転していたら見えない崖の雰囲気とかがよくわかり,個人的にかなり楽しい路線バスですね。奥多摩といい勝負でしょう。毘沙門という港には,なぜかよく行った記憶があります。
大根畑は変わっていなかった。
さて,三浦海岸駅でさすがに検索します。「寿司」で。すぐに見つかりましたが大行列でパス。旅先で並ぶのって好きじゃない,というか,食べ物ぐらい他にもありますよ さすがに三浦海岸駅は秘境感ゼロですし。
そこで入ったのがこのお店。店長補佐の方から「写真撮影してください」とまで言われたのです。「あやとり」さんです。
店長との会話が楽しかった。コロナ禍を超えて頑張っています。
あやとり御膳2280円。今日はタイの揚げ物つきです。
メニューも紹介してほしいとのことでしたので載せます。
駅前で美味しそうで高くないのに,なぜかお客が少ないお店でした。実際は,気さくな店長と補佐する店員さんが気持ちよく,まさに「旅の醍醐味」です。ありがとうございました,店長様。
そして,この4年程の経過を伺うと,「緊急事態宣言」で街が完全に死んだそうです。何もかもなくなったと言います。コロナ禍が明けても,今夏の海の家はわずか2軒の営業だったそうです。
三浦半島は,隣に超有名な江ノ島・鎌倉を抱えているだけに,非常に辛いものがあるようです。特段深い歴史もなく,そこは自分のような「秘境好き」には堪らないのですが,外国人観光客も皆無でしたね
そんなわけで,特段オススメのお土産もなく帰路に着きます。13:39分発特急・高砂行です。これまた1000系で,いわゆるロングシートの通勤車両でした。なんとか,カッコイイ2000系に乗らないトネ。
それでも徒歩12000歩あまり。よい運動になりました。ビールは,実はこんな秘境だろうと,あらかじめ缶ビール1本持参していたのが正解でした。
次の旅先は,東かな,西かな