うっかり忘れていた。地元の書店にあった。
会社帰りに自宅近くの本屋に行く。
この「なんてことのない日常」は,都知事に言わせれば「不要不急」だろうが,人生にも・営みにも「不要不急」などない。そもそも,菅総理自体,密接な空間で宴を開いていたではないか。宴がわるいといっているのではない。説得力に欠けている,ということである。
そんなことで,すっかり忘れていた『アオイホノオ』第24巻。もうかなり長い連載であるが,『オーイ!とんぼ』のようなうねりは感じない。
それでも読んでしまうのは,ぼんやり記憶のある1980年代の話題だから。僕にとって,記憶のはっきりしない小学生高学年~比較的はっきりしている大学生をまたぐ,いま考えると「とんでもなくスゴイ10年間」だったが,その10年間を感じることができるからだ。
TVアニメ,みゆきの解説に力が入っている。
そういえば『みゆき』そのものは,姉が単行本を買ってきて「いま流行しているらしい」とのことで読んでみたのが最初。
だが,小遣いがけして多くなく,子供の頃から釣りか,当時は「ゲームセンターあらし」状態(親のお金を盗むわるい子供;良い子のみんなはマネしちゃダメだよ)だったので,漫画をあまり読まなかったのであろう。
TVアニメのED『想い出がいっぱい』は,たしか中学の音楽に取り上げられた気がする。理解ある先生だったというより,半ば無理やりだったような気がする。小学生のときは『太陽にほえろ!』OPをなぜか楽器演奏したし。不器用な僕はごまかしてやりすごしていたが,「オズマは声が大きいのがいい」として,音楽の評価が最低ではなかった。
いやいや,そういえば高校の時に改心して通った補習塾では,渡辺美里の「マイ・レボルーション」歌詞解説を,毎週のように聞かされたこともあったっけ。まあ,余裕のある時代だったのだ。
僕は,『巨人の星』やらのスポ根ものならいくらでも語れるが,やはり本当の「アニメフアン」でないことがバレバレである。
ときどき「オズマさんは,漫画好きなんですか」と会社でも訊かれるが,それは「あくまで作品による」のである。