表題どおりの本を読んでみた。だが,すでに既視感しかなかった。もう,こちらの主張もわかっているつもりだ。
- コロナは所詮風邪でたいしたことはない
- ワクチンの効き目より,経済自粛の悪影響が大きすぎる
- そもそも自粛に効果がない
という主張である。
これに対し自粛派は,次のように展開する。
- 自粛しないと,感染者がどんどん増えてアメリカみたいになる
- 経済より命が大事
- 周囲に患者がいないが,病床は逼迫している
まさに段違い平行棒...ならぬ,平行線である。ユークリッド幾何学で平行線は交わらない。しかしである。非ユークリッド空間なら「平行線も交わる」のである。
論理とはそういうものだ。
論理とは,根拠となる定義・考え方でいくらでも変わるということ。学生時代に大いに苦しんだ甲斐あって,現実世界での「交わらない話」が「交わったり」,その逆も経験してきた。いや,実社会ではその繰り返しだろう。
問題は,こうした書籍を「異論だ」と決めつけて,一切読書すらしないこと。
極論もあり。異論もあり。様々な意見があって,そこから「妥協点」を見つけるべきなのだが,いまの政府対策は「専門家ありき」で,その専門家が「政府お抱え」だから,異論が生じる。
日本医師会は政治結社であると何度も書いてきた。彼らは個人開業医の集まりであり,いま現在起きているコロナ患者の受け入れなどしない。実際,自分のホームドクターなど「お断り」の貼り紙があるに等しい状況。
東京都においては,わざわざ病床をつくっておきながら,また壊しているという馬鹿げた話がある。
新聞・ネットニュースだけでは,どちらも偏向報道。
ただ,自分の周囲に感染者どころか患者は居ない。患者がいつで出てもオカシクないはずの密閉空間で1年以上仕事をしているが,インフルエンザのような騒ぎにならない。
たまたまかもしれない。しかし,飲食店がどんどん休業して,少ないお店により人が集まらざるを得ない状況になってはいないだろうか
最後に。
科学と医学は別である。科学で医学を斬ることなどできない。東洋医学と西洋医学は相容れないように。
まだまだ,通常出勤どころか,5月はフル残業の予定である。ホント,患者が出たらどうするんだろう,自分の組織は。業務継続できないで,そうしたら潰れるしかないっていうのか。