
現代のリールは凄まじい軽量化が行われている。
僕の持っているなかでも,STEEZ-SVが160g,バンキッシュ2500SHGが165gだ。2つ合わせて325g。大昔のABU-4600Cより軽いのではないだろうか
ただ,この2機種に限って言えば最高位機種なので,それは納得の行くものがある。
とくにSTEEZ-SVは,このリール以外を触ると「なんだよ,これは...」とガックリくる。分解すると部品点数の多さとダイワの不誠実な展開図にガックリくるのだが。
バンキッシュは,正直この19モデルより16モデルがしっくりきている。自重は16バンキッシュが180g。発売当時で十分軽量だったし,マイクロモジュールやらHGN思想が始まったリールなので,あれほど溺愛したストラディックCI4+をすっかり忘れているほどである。
ただ,ハイエンドだけに中古もいまだに高い。STEEZに至ってはようやく25000円台に突入しかけているが,バンキッシュはなぜか23モデルの新型より19モデルが高い場合をしばしば見る。
はっきり言えるのは,こうしてハイエンドを持っていると結局長く使うことができるし,めったなことで飽きないので余計なものが欲しくならない。10スコーピオンなんて4台も買っていた記憶が鮮明だが,そんな必要性がない。
ただ,維持費はそれなりにかかる。それでも,この2つに共通しているのはギアの耐久性の高さである。いざとなったらベアリング交換などまだいい。問題は,ダイワでとくに提供されないメインギア・ピニオンギアなのだ。
ダイワのスピニングが異常な軽量化に突き進んでいるが,僕としては危険な兆候を感じる。シマノはそもそも軽量化に拘りがあまりないのに,ダイワはなぜ150g台のスピニングを出すのだろう
実際使ってみると,180gのバンキッシュなら「振り下ろせる」のに,165gになると急に手元が不安定になる。それゆえ,2022年年初にこそ使っていたが,こうして二軍登録が続くのだ(たまには使うが)。
STEEZに一つ注文をつけるなら「モデルチェンジで色味を変えないでほしい」である。現行ZODIASとピッタリのカラーリング。普及版の竿に最高級のリール。いや,実際に使いやすいからの組合せなのである。
もう,値段やら価格で満足する時代でもない。やはり重要なのは「本当にそれが自分にあっているかどうか」だろう。自身,コレクターではない。使えない道具など意味がない。
そんなわけで2023年,故障でもしない限りこれらのリールで釣行が続く。