そういえば,瀬田川ではこの写真の風景を何度も見てしまった。
はっきり知っている。これは,ジャンボタニシこと,スクミリンゴ貝の卵だ。
初めて知ったのは,水郷に通い出した1990年の夏。
岸沿いにやたらとショッキングピンクのものがあるので「なにかのイタズラ」と思ったほど。
カワニナ(厳密には別種かもしれない)も居た瀬田川だが,ジャンボタニシの繁殖があるとは思わなかった。
そういえば,相変わらず琵琶湖では外来種駆除という,一見正しそうな公共事業が延々と,知っている限り30年以上続いている。
メトロリバーに,少なくとも自分の通っている範囲に外来種駆除は行われていない。それどころか,漁協と一緒に釣り場を守っているのがこちらの釣り人の感覚である。
少なくとも,琵琶湖周辺には大きな釣具店があった。実際に入ったのはイシグロだけだが,他にもかなりあった。
そうしたところでは,少なからずバス関係の商品も売っているし,釣り場情報さえ掲示している。いくらバス釣りが「オワコン」と言われても,やはりそれなりの市場規模はある。経済効果として無視はできない。
リリース禁止条例なんて誰も守っていない。それこそ「科学的根拠に乏しい」福島処理水問題に対する中国の反応と同じく,「感情論」に過ぎない。
こうして,他の釣り場に行けばいくほど,メトロリバーは魚との駆け引きは難しいものの,環境的には恵まれていると思うのである。八郎潟は,そもそも過疎過ぎてどうするのかという問題があるし。
ジャンボタニシも,本来養殖していて,「売れる」目論見が外れたのが繁殖のきっかけだ。
そういえば,メトロリバーにはジャンボタニシもカワニナも見かけない。水質はアユが住むほどに綺麗なのにね...。まあ,アメリカナマズが居ない(居てもごく少数)ので,よしとしようか。