
「半分,青い」では,何かと「あしたのジョー」がたとえ話になる。
9/21放送でも「うどんの西」が出てきた。
「うどんの西」といえば,減量苦に耐えられなくてジョーに喝を入れられたりして,正直カッコヨクないイメージが,僕も子供時代はあった。
しかし
梶原一騎はわかっていた。
かっこよくない男も"マトモ”になることができると
それが「ジョー2」でのマンモス西の描かれ方。
「ジョー2」では,西は紀ちゃんのお店でしっかり働いて,結果こうした「引退イベント」まで開いてもらい,紀ちゃんと「普通の家庭」を築いている。
ジョーは「燃えカスなんて残りはしない。あとに残るのは真っ白な灰だけだ」と言い放ったが,現実的にそこまでストイックになれないのも事実ということ。
そして,ジョーも西も,それぞれの描いた青春を謳歌した。
紀ちゃんの片思いのせいで「ジョーは拳キチ」と誤解されそうな場面も多かったが,それもまた青春だ。
そもそも,拳闘を仕込んだ拳キチのおっちゃん;段平だって,お酒に溺れなくなってからはしっかりしたオトナだ
「半分,青い」で例えるのがいつも「西」になっているのは,おそらく北川悦吏子の原点
つねに「お前,うどんの西と同じだ」なんてバカにされたんだろう。
だからこそ,最後は「野球ロボット・オズマ」にもたとえ話を振ってほしい。