桜散る。しかし俺の釣果は散らない。水郷なんて忘れたなあ。
「ラジャー」と鬼軍曹から返事が来た。そうか,次のライバルはギャラクターなんだな。
例年4月になると「あれれ」となるメトロリバー。2020年は運良く結構釣れたが,果たしてどうなるのだろうか。
本当の本気。ZODIAS初代268L-2。16バンキッシュ2500Sにフロロ4LB。
8時30分すぎに着くと,鬼軍曹(以下,OGS様)が「ラインブレイクです...」と泣いていた。でも,それだけアタリがあるのかと最初は並んで釣りをしてみたが,僕にはノーバイトというか,夏におなじみの10UPのアタリのようなものしかない。
OGS様は,その後怪しいワームで15UPと思しきバスを2連続ヒット。出家だけは回避したようだ。
僕も真似するが,やはり「コンコン」とあまりにも明確なバイト。そう,それは小型過ぎる魚なのである。フッキングしないし,あまり希望していない。せめて25cm以上にしてほしいのだ。
かといって深すぎる場所はバイトすらない。
水深4m以上の場所では魚の気配すらない。どうりで釣り人が居ないわけである。
やたらとボイル(といってもせいぜい20UPだが)が多発するポイントに移動する。OGS様も隣である。時計は早くも15時になっている。
今度こそという思いで,ウオブリング2.5インチのDS。今日も根掛り多発で何度もシンカーが消えたが,1/13ozがいい感じである。
そして「グ」と重くなるバイト。同時に合わせる。意外に引くような気がするが20UPだろう。しかし,OGS様が丁寧にランディングしてくれた。
24cm。わるくない。むしろよい。
やった。これで今回も出家回避。OGS様には「またこれで出家回避とか書くんでしょ」と言われたが,その通りである。
出家ほど辛いものはない。魚種を問わず,とにかく1匹釣ることが重要なのだ。何しろ,今日は僕も11時30分ぐらいに「アレエ,ここはこんなに深かったっけ」と不思議に思ったら,魚にルアーを持っていかれてそのままジ・エンドになってしまっていたのだから。
気がつくと,水面が活気づいている。ルアーを変えてみると,またもや「グン」とアタリ。
カニの足だけが釣れました。
これは面白かった。何度かカニを釣っているが,カニが自切しながら泳いでいく様子を観ることが出来たのである。
ゆっくり上げていればGETできたであろうカニであるが,まあ,こんなものも面白い。メトロリバーのカニ,ホント不思議な存在だ。
ギャラクターを倒すのだ。神宿る168L/BFS-2で。
あれだけボイルがあったことから魚はかなり居るであろうと,ルアーをTOPに変えると,猛烈なチェイス。目算で10匹以上が追ってきた。
これはいけるかもと,ルアーローテーション。IK「REVOZERO」というサイレントバジンクランクのようなもの(もちろん中古品)を持ってきていたので投げてみる。
見切られないように高速巻き。ひたすら高速に巻いて...バシャと出たあ
サイズは15UP。気持ちは40UP。
2021年もやはりハードルアーはTOPから始まった。他のフィールド,たとえば水郷ならクランクベイトないしスピナーベイトが「いつものパターン」だったが,メトロリバーにおいて効果的なのは俄然TOP(かワーム)だと思う。なにより水質がよいので,バイトの瞬間など丸見えで実に楽しいのだ。
この魚がギャラクターに与えたショックは大きかったようだ。偶然とはいえ,やはり気持ちよい。
幸運のゴミ拾いをして帰宅する。しかし,なんでゴミが増えるんだ。
毎週1回,これでもかとカンとPETボトルを拾っているが,それでも増える。今日はさらにひどく,未開封のサラミまで放棄してあった。
とにかく今日も出家回避。4月もスタートダッシュ,というほどではないがなんとかなるかもしれない。
今日も爽やかな空に感謝。OGS様・H様にも感謝。また次回お逢いしましょう。