松田聖子 / 天国のキッス
聖子三昧ということで,NHK-FMで解説放送中だ。
松田聖子がデビューしたのは,自分の記憶では小学6年のとき。1980年...だったよね
そして,すぐにクラスで「聖子フアン」が誕生したわけではなかった。2曲目の「青い珊瑚礁」がヒットするまではまだ名を馳せていなかった。
小学校の頃は,まだ女子も髪型がいろいろだったが,中学生になると女子の半分くらい(クラス20名のうち10名ぐらい)は「聖子ちゃんカット」である。
当時の僕は,何度も書いているが「クラスに好きな女子」がいたり,好きな女優(たぶんこの頃は倍賞美津子No.1)が居たりだったが,松田聖子にはそれほど興味がなかった。
しかし,時間が経過すればするほど,他のアイドルが沈没していくほど,彼女の魅力は煌めく。
とくに,1990年代後半「モーニング娘。」に代表される「個性で勝負する」時代が終わって「集団の中から好みの子を見つける」という手法に変わっていまに至る。
すると,この松田聖子の居た時代・築いた実績は並々ならぬものがあると評価できる。
個人での勝利。もちろん,中森明菜などのライバルがいるにはいたが,周囲が勝手に潰れていく,いや結婚で引退したりいろいろだけどネ。
その中で,松田聖子だけは続けていく。継続は力なりというが,まさにそれを具現しているのが松田聖子ではないか。
女子の方が男子よりも感性が優れているという。いま考えると,「聖子ちゃんカット」が流行したのもその「感性」の差だろう 中学卒業アルバムなど見ようものなら,僕の中学は8クラス=約320人=約160名近くの女子が居たわけだが,うち100名ぐらいは「聖子ちゃんカット」をなんらかしてアレンジしている。
もちろん,2020年代でも個々に優れた個性を発揮するアイドルが居なくなったわけではないだろう。
しかし,プロデュース法が変わったから,松田聖子のように「少なくとも歌唱力で評価される」というアイドルは,そうそう出てくるものではないだろう。
以上,自称「NHK-FMの存在意義を支持する会」会長からの戯言である