
本部町の中心部にある市場

本部町渡久地の通り

沖縄ではフツーに見られる 「 山羊やあひる 」 がある肉屋の看板

本部の街中を歩いていると、中心街に市場がある。
その光景を見ると思い浮かべる歌がある。
その歌は 「 本部ナークニー 」 である。
なんでもそうだが、その歌詞に固有名詞などが出て来ると、
その想いはもっと深くなり、心に沁みてジーンと来るものである。
「 本部ナークニー 」
渡久地から上て
花ぬ元辺名地よ
花ぬ元辺名地よ
遊び健堅ぬ 恋し本部
ありゃ本部崎
くりゃ名護曲よ
くりゃ名護曲よ
近くなて見ゆせ ー城あかり
名護崎からや羽地
伊差川や一里よ
伊差川や一里よ
真喜屋兼久までや 二里ぬちむい
浦々ぬ深さ
名護浦ぬ深さよ
名護浦ぬ深さよ
名護ぬ美童ぬ 想い深さ
そして、本部町に来ると決まって、映画 「 涙そうそう 」 を思い出す。
自分の店を持つことを夢見て、市内の市場や居酒屋で必死に働く新垣洋太郎 ( 妻夫木 聡 ) 。
ある日、高校に合格した洋太郎の妹・新垣カオル ( 長澤まさみ ) が離島から
「 いぜな 」 に乗って那覇にやってきた。
2人は幼い頃、母親を病気で亡くし、親戚のもとで育った。
そんな2人が時を経て再び逢った。
子どもの頃から泣くことを鼻をつまんで我慢して来た洋太郎とカオル。
でも、 「 泣くことを我慢せずに、思いっ切り泣くこともあってもいい。 」 と思わせたシーンに、
もらい泣きしてしまった。
台風が来てカオルを心配して部屋に行った洋太郎が必死に暴風雨から守ろうとして、
風邪をひいて亡くなってしまう。
一度しか観ていない映画の記憶がそうだったとしたら、
洋太郎の葬儀が終わり、市場が映し出された場面が多分、 「 本部の市場 」 で、
その時、市場でオバーが唄った歌が 「 本部ナークニー 」 だったと思うが、
「 サーサー節 」 だったら申し訳ない。

映画の挿入歌にBEGINの 「 三線の花 」 が使われているが、
これも映画のシーンに合った歌詞である。
「 三線の花 」 も 「 本部ナークニー 」 同様に涙が出そうになるくらい心に沁みる歌である。
そして、個人的にも大好きな歌である。