
コロンとした形の岩に築かれた石垣

右側の石積みは左ほど原型をとどめていない

保存よく残る岩の左側の石垣部分

自然の石灰岩を上手く積み上げている

海に突き出すような岩の上に築かれている
ニシヌブシヌヤー遺跡は、八重山諸島の新城島(パナリ島)の上地島の北西海岸に突出した
石灰岩上に位置する、約30m四方の岩の上に高さ2~3mの野面積みの石垣で築かれている。
新城島は、石垣島の南西約2キロのところに位置し、西表島と黒島の間にある島で、
島は上地島と下地島の二つに分かれており、両島の間隔は約420mで、
干潮時にはリーフ沿いに歩いて渡ることが出来る。そんな離れた二つの島を地元では「 離れ 」 。
いわゆる島訛で 「 パナリ 」 と呼んでいる。
ニシヌブシヌヤー遺跡は、北のことを 「 ニシ 」 というので、
「 北の武士の館 」 の意味で、武士の館跡だと伝えられている。
上地島の周囲は約6.22キロで、下地島は4.83キロと上地島に比べるとやや小さ目である。
現在、下地島には人は住んでいないが、上地島には空き家を含めて30戸あり、
住民は8人が住所登録しているが、上地島最大の豊年祭、(秘祭)「 アカムタ祭り 」 には、
島外に出た大半の人々が島に戻り、観光客を合わせると500人を越す数になるという。