杵築城本丸天守閣
八坂川の横の丘上に築かれた杵築城の遠望
お城の手前にある公園からの眺望
杵築 ( 木付 ) の木の由来が書かれた看板
国道213号線を走っていると、目の前に感じの良いロケーションで城が見えて来る。
それは、1394年の築城以来、600年もの間この町を見下ろしてきた杵築城である。
模擬天守とはいえ、城跡にそびえる三層の天守閣は、
在りし日のこの城の姿を偲ばせる。
室町時代初期、木付氏によって八坂川の河口にある台山の上に築かれたこの城は、
北は高山川、東は守江湾といった天然の要害に囲まれた城であった。
その後の天災、震災などで城も場所や形を変えながら、
主もまた前田、杉原、細川氏と入れ替わり、
その後の小笠原氏、そして松平氏を最後に江戸の時代も終わりを告げ、
杵築城は新たな城主を迎えることなく今に続く。
現存するのは一部石垣など。
現在では山上が城山公園として整備され一般にも開放されていて、
市内のあちこちで発見された国東塔など
貴重な石造物を野外展示している石造物公園もある。
築城当時 “ 木付城 ” と命名されながら
幕府朱印状に誤って “ 杵築城 ” と記されて以来 「 杵築城 」 になったという。
また島津の猛攻撃に2か月も耐えたことから別名 「 勝山城 」 とも呼ばれている。
所在地 : 大分県杵築市杵築16-1