1センター付近から見た佐世保競輪場
選手管理棟から見たホームスタンド
ホームスタンドから見たバックスタンドと選手管理棟・選手宿舎
選手の敢闘門から見た景色
初参加の佐世保競輪で優勝した時のもの 「 1号車 ( 白 ) 」
佐世保競輪場は九州地区の競輪場の中でも最も好きな競輪場であった。
そして、初参加で優勝した競輪場でもある。
佐世保の前の松山で優勝して連覇となったわけであるが、
次の小倉の光輪賞では江嶋に差されて2着だったが、
その次の別府も初参加で、3連勝と気を吐いた。
とにかく飯を食っている時と寝ているとき以外は自転車に乗っていたから、
練習の質も量も他の選手よりもズバ抜けていたので、
勝って当たり前といえば当たり前の成績だったと思う。
初参加で優勝したレースもだが、
同郷熊本の松村義輝とワンツーを決めたレースがすごく思い出に残っている。
とにかくその当時は気持ちも戦法も横着構えてツッパッていたから、
スタートで前を取って前受から体当たりの突っ張り先行で通していた。
後ろにつけた義輝も九州のプレスリーと呼ばれるくらい粋でツッパッていたし、
そのツッパリ二人が暴れまくってワンツーフィニッシュである。
ゴールしてコーナー審判の旗を見ると失格審議対象の赤旗である。
もちろんと言えばもちろんだが、やり切った感があったから、
「 義輝、失格かもしれんばってん、目いっぱい戦こうたけん良かろう 」 と言うと、
「 うん。よかよか 」 で検車場に引き上げてくると、
お互いセーフで1、2着が確定した。
あの時の優勝は嬉しかったけど、やり切ったという充実感がスゴク残るレースだった。
3年ほど前に熊本競輪場の近くの彼の店に行って飲んだ時に、
やはりこのレースの話しで盛り上がった。
そんな佐世保であるが、その佐世保でヘルメットを脱ぎ、
静かにレーサーシューズを置いて競輪人生の幕を閉じた。
いつお迎えが来てもいいと覚悟している人生だが、
もう一度生まれ変わっても 「 競輪選手になりたい 」 と思う。