沖縄のキジムナーは子どもの姿をした妖怪で、
主に住まいは古い大きな樹。その中でもガジュマルの樹は有名である。
他には桑の樹に住んでいたという伝承もあるようです。
赤い顔 ( 肌 ) に赤い頭で、子どもの姿をしていて、
むかし調べた時には、たしか身長が130cmくらいと書いてあったような気がするけど、
これは定かではありません。
本島北部のヤンバルでは 「 セーマ 」 「 ブナガヤ 」 などの異名もあるそうで、
沖縄本島では広く伝承されていますが、
先島 ( 宮古・八重山 ) 地域ではキジムナーの伝承はあまりないようです。
性格はいたずら好きで、漁を好み、魚の左目を食べます。
松明をもって海や山の端を歩くなど、謎の行動に出たりするようです。
嫌いなものは 「 蛸 」 と 「 おなら 」 だそうです。
ボクが読んでいた絵本などには、たいてい夜に現れて、
しかも毎日のように友達になった人間を海に誘っていました。
キジムナーと友達になると大漁になったり、富を得たりするのですが、
とにかく毎日来るので、人間の方が参ってしまって、
物語の終わりには キジムナーの嫌いなオナラをしたり、
キジムナーが来ないように鶏の鳴きまねをしたりして、
交友を断ち切るというパターンになっていました。
また、蛸を投げつるというパターンもあるようです。
ほとんどの場合、キジムナーはすごすごと住処に戻って行くのですが、
人間がキジムナーを追い払うと、
与えた富を奪い没落させたりする報復行動に出ます。
こんなキジムナーですが、良いところもあるのです。
伝承の中には山仕事を手伝う話もあるのです。
想像上の生き物ではあるのですが、
カッパのように実際に見たという方もいるようなので、
本当に存在しているのかもしれません。
興味のある方は、沖縄に訪れた時には探してみてください。
ボクもオーシッタイあたりのヤンバルの山を探してみたいと思います。