旗頭とは、那覇の各地域の 「 村のシンボル、守り神 」 として、
古くから地域の細工師によって、村々の繁栄を込めて考案制作され、
伝統のある那覇大綱挽を応援する村の旗印です。
那覇大綱挽は独特なイベントだった。
日本各地の綱挽は雨乞いや豊作を祈願する為の行事がほとんどらしいのですが、
那覇大綱挽はその祈願行事とは違い、
古来、首里城に諸外国からの来賓が来沖した翌年に行われる綱挽らしいのです。
現在は、毎年1回、10月に行われて大勢の観衆でにぎわっているのですが、
その当時は夜に行われていたそうで、
電気もない時代なので旗頭行列で使用された旗頭のてっぺんにある灯篭に火をつけ
明かりを灯し、綱挽の周囲にはタイマツを焚いていたそうです。
この旗頭を躍らせる旗持ちは、
ちゅらばた ( 美ら旗、旗頭を見事に躍動させること ) を競い、
それを那覇男子一生も誉れとしています。
その旗を一人で持ち上げるのはかなり重たく、
バランスをとるのが難しいのですが、
各村のシンボルなので絶対に倒してはいけないという責任感と
プライドをかけて練り歩く男達の見せ場でもあります。