所在地 / 熊本県菊池市重味立門
架橋 / 旧・文政7年 ( 1824年 ) / 新・明治11年 ( 1878年 )
石工 / 旧・小坂勘五郎 / 新・橋本勘五郎
長さ / 61.00m 幅 / 4.60m
高さ / 16.00m 径間 / 21.60m
拱矢 / 7.90
永山橋は、熊本?菊池?小国を結ぶ小国往還の菊池川に架けられた。
最短コースの交通の要路で、交易上重要な橋であった。
下河原村庄屋 忠兵衛 『 永代記録 』 によれば、
文政6 ( 1823 ) 年冬、備前国河津村の石工
勘五郎 ( のち小板姓 ) の手によって竣工したが、
文政12年5月の洪水で流失している。
流失した旧橋の代わりとして、130m程上流に架け替えられたのが、
現在の永山橋( 石造単一アーチ橋 ) で、
明治11 ( 1878 ) 年に完工している。
石工棟梁は種山村 ( 現八代市東陽町 ) 石工 橋本勘五郎である。
使用の石材は近くの山、上崩迫より切り出されている。
橋の特徴である丸型の欄干は名工勘五郎の手法がよく見られる。
長さ61m、幅4.6m、高さ17mで、輪石は45枚あり、
架橋当時、そのままの形が残っている。
学術的にも非常に価値が高いといわれる。