ということで道成寺にやってきました!
奈良時代創建の古いお寺です。
創建についても髪長姫の伝説というのがあるのですが、ここでは割愛・・・
境内に入って左手の建物に参拝受付があるので早速行ってみます。
道成寺は境内に入るだけの一般的な参拝は無料で、ここの拝観料というのは宝物館の入場料とそこでおこなわれる安珍・清姫伝説の絵巻による絵解きと解説料ということになります。
せっかくここまで来て絵解きを聞かないなんてスカイツリーに行って展望台に登らず帰るようなもの(スカイツリーに行ったことはありませんけどねww)だし、それだけの価値は十分にあると思いますのでケチらずに入りましょう!
まずは安珍・清姫像の前で若いお坊さんによる絵解きを聞きました。
ここで無知な私はやっと能の「道成寺」と歌舞伎の「娘道成寺」の関係を知ることに・・・
能の「道成寺」は横溝正史が「獄門島」で題材にしていたりしたのでなんとなく知っていたのですが、歌舞伎の「娘道成寺」については全く無知で「道成寺」の後日談にあたることを初めて知ったのです。
それにしてもここに来るとますます安珍・清姫伝説にのめり込みそうになります。
文楽の「日高川入相花王」も見てみたくなったし、思わずサンプル放映されていた坂東玉三郎のDVDを買ってしまいそうになりましたww
そしてここでもう一つ忘れてならないものが仏像!
千手観音と脇侍の日光月光菩薩像が国宝なのです!
千手の脇侍がなぜ日光月光なのか?はわかりませんが千手観音はさすがの国宝!
ゆっくり拝観させてもらいました・・・
ようやく境内に出て
まずは本堂!
重文指定です。
ここに先程の千手観音が収められていたそうで、その厨子の裏にも千手観音像があり、こちらの方は今も秘仏とされていてなかなか拝めることがありません・・・
↑三重塔
最上段の垂木だけなぜか扇垂木になっているという不思議な造り・・・
こちら↑が焼かれた安珍が葬られたといわれる安珍塚!
そしてこちら↑が安珍が焼かれた鐘楼の跡・・・
その後に造られた二代目鐘楼跡↑
二代目の鐘は健在で巡り巡って京都にあります。
入相桜↑
入相桜も二代目!実はこの辺りに初代の鐘楼はあったらしい・・・焼け跡も見つかっていて安珍が焼かれたのは本当はここかもしれないそうです・・・ん?でも安珍・清姫伝説ってノンフィクション?
本堂の後ろには念仏堂という名の納骨堂・・・
中に入ってみると
めずらしい五劫思惟像がありました。
道成寺・・・行ってみればわかりますが、ちょっとおちゃらけたところの多いwwお寺なのですが、伝説のあるお寺ってなんだか良いですよねぇ~たとえ伝説がフィクションでも受け継がれてきた時間に惹かれてしまうのです。
私は3年前に行きました。
ちゃんとコピーの縁起絵巻を紐解きながらの解説も聞きました。
その後、姫路市立美術館で松岡映丘の代表作の『道成寺』の絵を見たり、村上華岳の代表作『日高清姫図』(重要文化財)も見たりと、なかなか興味の尽きない話です。
近いうちに能楽の『道成寺』を見たいと思っているのですが、なかなかないのと、あっても自分の都合と合わなかったりで、実現に至っていません。
pearlsellerさんがうまく見つけて行くときがあったら、同行したいと思います。(笑)
アフロの観音様はところどころでお目にかかりますね。
そもそも結構な値段がしますので映画のように簡単に見に行くような気がしませんww
薪能なんて惹かれるんですけどね・・・せいぜい神社などに奉納される時に見るくらいですかね!