繁殖シーズンが近づくと、抱卵嚢(ほうらんのう)を気にする様子が見られることも。ハラの下の方がパカッと開いて、羽が生えてなくて地肌が露出している部分があります。
嚢は『ふくろ』という意味ですが、抱卵嚢は袋状ではありません。タマゴを足の上に置いてやや前傾姿勢でハラの皮をたるませ、この地肌部分に卵を密着させて、体温をしっかりと伝えるようになっているのです。ペンギンの羽毛は高性能断熱素材ですから、羽毛越しではタマゴが温まりにくいでしょうね。
キングは身体が大きいので目立ちますが、抱卵嚢はどの種のペンギンにもあります。