Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

手蔓を手繰り寄せる経済秩序

2010-01-06 | ワイン
床屋に行って、本日未明町で火事があったと聞いた。二人の七十歳台の夫婦が就寝中に救助されたようだ。延焼の危険から近所の人も避難して、火事と消火作業のために民家は暫らくは住めなくなると言う。一千五百万円ほどの被害総額らしい。

それにしても全く覚えがない。直線距離にして五百メートルから一キロぐらいの所かも知れないが、全くなにも聞いていない。なんとなく明け方うとうとしたような気もするが定かではない。

今朝は散発屋に行くためにも翌朝の朝食の用意などを前日に済ましていて、明らかに朝起きを心得ていた朝なので、前日も早めに床に入ったのは覚えている。それ以外に記憶がないのである。要するにぐっすり眠ったのであろう。

そして本日どうしても行動を起こしたいと思っていたのは、先日飲んで予約もしておいたワインの引き取りもしくは追加注文の可能性を面談することであった。心掛けが良かったからか、三本も所望の商品が手に入った。選択の余地はあったのだが、入手困難なものを優先させて率先して購入しておく事で残りのものも必要なら無理してでも供給して貰えるような形にしておいた。

兎に角ワインは、幾ら金を出しても大量生産品ではないので、本当に良い価値のあるものは手蔓を手繰り寄せてしか入手出来ないものだと改めて知るのである。最近こうした経済構造に興味を持っていて、その価格単価と流通の関係をあれやこれやと観察すると、数学的なまでとはいかないが少なくとも物理的な法則は見つかるのである。上のワインでも、更に金を積むことでそれなりの対抗商品を獲得することは出来なくはないのだが、ますますその価格の設定は需要供給の影響を受けてその実質的な価値観からは遠のいて行くのである。

今日もとても寒かったが陽射しも強かった。そのなかで、ダイデスハイムの上部に横たわる地所ホーヘンモルゲンではバッサーマン・ヨルダン醸造所のために多くの人が一斉に枝の処分をしていた。あれだけの地所からのワインを今のように商品化していて経済性があるのかどうか、注目して観察したい対象でもある。

そして私は月の終わりにまた借金取りに追われるのである。それでも今日一日の予定はこなしてしまったので明日水曜日は少し余裕が出来るだろうか。
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