Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

あげているのはおてて

2011-05-17 | アウトドーア・環境
そもそも工程表などと立派なものを作れる筈がないのである。お手上げでは具合悪いので政府が面子を保つために作成させたのだろう。

冷却が進んでいると威張っていたが、水が溜らなくなれば何時でも加熱する。三号機などはまだまだ上がっている。温度計がふらついているなら低めにふらついているのだろう。

底が開いている状態で冷却するということは、外部環境を汚染し続けることでしかない。地下水を遮蔽するなども結局は付刃の対症療法でしかなく、どうも東電の主張を聞いているとそもそもそうした仕事しか出来ない会社機構にしかなっていないようで、経営陣の体質というか社風というものなのだろう。

それでも彼らの考えていたことがおぼろげながら浮かんできた。要するに水をはることで、炉に近づけるようになるので穴などが開いていてもそれを修理しながらごまかしごまかし工程を先に進められると思っていたようだ。そうした中で水が抜けていくとなると、こうした大枠の計画自体が水の泡と化す。

それでも「直ちには」工程に影響が出ないとして言い張ったのが今日の会見内容だった。もともとであたりばったりで、出来ることからやってみようという趣旨がこの工程表で、そもそも出来ないことは出来ない訳で、その可能性を導くために空気清浄機をつける作業などをしてお茶を濁すというものでしかったのである。最大の問題点は、冷却のための水で更に汚染を拡大していることに他ならない。当初からこのような連中に付き合ってきて今だに工程などとほざいている政府は正気ではなかろう。

それゆえにここ数日も三号機由来と予想されているセシウム137が都内に降り注いでいるではないか。このまま推移してもチェルノブイリにおける欧州の汚染の程度を上まりそうで、今でも日本産の牛乳が市場に出ているようで、野菜なども不足していないのは、中国からに輸入品に頼っているからなのだろうか?とにかく、政府がどうしようもなく無責任なのは、こうした寡占企業が存続していることでもわかるのである。

話題は全く異なるが、ベルリンのフィルハーモニー管弦楽団が2013年シーズン復活祭週間から、ザルツブルクでやっていたような音楽祭をバーデン・バーデンのそれでの軸になることが先週報じられた。どのようなプロダクションになるかはわからないが、オペラでの交響楽団として特別な公演が再びバーデン・バーデンで示されるのだろうか。夏の音楽祭は続けられているが、芸術的な成果をここ十年来殆ど示していないザルツブルクの地盤沈下は今後も進行するような様子である。バーデン・バーデンにも殆どそうしたものは期待できないながらも、日程だけは挙がっているのである。

今日の本音、東電松本代理「放射能がどのような形で出て行くかだけ」、つまり首都圏大避難だけを避ければよい。海の水や福島などどうでもよい。
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