Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

著作権権益を護る密告

2012-08-07 | 文化一般
バーベキューパーティーで面白い話を聞いた。季節外れであるが、ザンクトマルティンの日に提灯行列で「ラテールネ・ラテールネ」と歌われて親しまれている歌を子供たちに歌わせたところ、近所からの密告で著作権料の罰則金を徴収されたと言う話である。

その歌はここでも紹介した通り最も親しまれたメロディーであり、驚いたのだが、調べてみるとなるほど原曲はエラ・フィッツジェラルドが歌った「A-Tisket, A-Tasket」という歌で、その編曲な様だ。つまり編曲もGEMAに登録されていて、第二次著作権が徴収される。

思いがけずに著作権違反をしている典型的な例であろうが、絵画にても法外な価値付けにおいて抵抗があるように、楽曲や編曲においてもその経済的価値の上限を設定して、それ以上のものは期間内でも解除するべきではないだろうか?

まさしく海賊党が支持を集めているのはこうした社会的な背景があるには間違いない一方、知的創造物に対して相応の賃金が払われるのは当然であって、また同時に科学的な技術的・学問的な成果に対してはそもそもそれ以前の歴史的積み重ねや公共の支援が多大に含まれている事も忘れてはならない。

基本的には、ネットでの利用など、商業的な目的で無い限り、ある程度自由な利用は許されるべきであろう。尚且つ、経済的な権益を守ることも重要であることも間違いない。



参照:
子供提灯行列 2004-11-12 | 暦
労働に対する適正な報酬 2012-06-03 | 文化一般
アドルノ先生とすべき議論 2012-05-12 | マスメディア批評
海賊党が問題提議したもの 2012-04-22 | 文化一般
ビール一杯のお駄賃 2011-12-08 | 生活
情報の集約を阻止する運動 2011-10-30 | 文学・思想
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