福島の蛸の話が経済欄に出ている。明石の蛸しか知らないものにとっては福島のそれが柔らかくて築地で人気がある商品とは知らなかった。六月頃から調査漁が続けられていて、無検出を確認して初めて市場に出荷されたと言うことで、福島県の許可を得たものとされる。
漁の場所や蛸の生息などによって汚染の状況は変わるのだろうが、なによりも生物学的な半減期が短いようで、セシウムが直ぐに排出されるのがもっとも効いているようだ。他の放射線物質については分らないが、科学的真実としてとても興味深い。
そして築地市場では他所の蛸よりも三割高値で商いされたようで、平常時よりも割安のようで、外食産業向けに一挙に買い付けされたのだろう。実際に外食での客にとってみればセシウムであろうがプルトニウムであろうがそのような味の無いものよりも柔らかくて新鮮であれば高い金を喜んで払うに違いないからである。
しかし、個人客は違っていて、ここで紹介されている中山みゆきさんも「お宅の食卓に相馬の蛸が上りますが」と問われて、「さあね、一寸慎重になるわね」と答えるのであった。
県や国などが幾ら正式に安全だと言っても、まともな市民ならばもはや安全デマには誰も騙されない。
大阪での脱原発・再稼動反対のデモの様子がIWJで中継されている。徐々に底力が増してきているように思われるが、その規模などはどうだったのだろう?関西電力においては全く電気の安定供給とは異なるところでの再稼動と原子力発電への固執と必要性を訴えているわけであり、そもそも節電キャンペーン自体が市民への恫喝でしかなかったことが分っている ― たね撒きジャーナル廃止問題は話題となっているが、在阪の朝日放送などの番組内容に対する介入はもはや解体を市民は運動すべき卑劣な地域寡占企業である。
さらに大株主である京阪神の市が最終的に再稼動を容認した経過も興味深い。特に大阪市においてはその経営上の理由ゆえの再稼動を関電から聞き出しておきながら、「安定供給」ゆえの容認をしたという恥さらしな行政を前にして大人しくしている大阪市民の方が不可解ですらある。
そうした意味からは、ネット中継での関心度はあまりにも低いようであるが、その盛り上がりの行方は東京の官庁街のそれと同じぐらいに重要性を帯びてきているように思われる。それ以上に重要なものがあるとすれば福島市内での蜂起ぐらいしかないであろう。
参照:
Tintenfisch aus Fukushima, Carsten Germis, FAZ vom 3.8.2012
Es gibt wieder Tintenfisch, Carsten Germis, NZZ
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そして築地市場では他所の蛸よりも三割高値で商いされたようで、平常時よりも割安のようで、外食産業向けに一挙に買い付けされたのだろう。実際に外食での客にとってみればセシウムであろうがプルトニウムであろうがそのような味の無いものよりも柔らかくて新鮮であれば高い金を喜んで払うに違いないからである。
しかし、個人客は違っていて、ここで紹介されている中山みゆきさんも「お宅の食卓に相馬の蛸が上りますが」と問われて、「さあね、一寸慎重になるわね」と答えるのであった。
県や国などが幾ら正式に安全だと言っても、まともな市民ならばもはや安全デマには誰も騙されない。
大阪での脱原発・再稼動反対のデモの様子がIWJで中継されている。徐々に底力が増してきているように思われるが、その規模などはどうだったのだろう?関西電力においては全く電気の安定供給とは異なるところでの再稼動と原子力発電への固執と必要性を訴えているわけであり、そもそも節電キャンペーン自体が市民への恫喝でしかなかったことが分っている ― たね撒きジャーナル廃止問題は話題となっているが、在阪の朝日放送などの番組内容に対する介入はもはや解体を市民は運動すべき卑劣な地域寡占企業である。
さらに大株主である京阪神の市が最終的に再稼動を容認した経過も興味深い。特に大阪市においてはその経営上の理由ゆえの再稼動を関電から聞き出しておきながら、「安定供給」ゆえの容認をしたという恥さらしな行政を前にして大人しくしている大阪市民の方が不可解ですらある。
そうした意味からは、ネット中継での関心度はあまりにも低いようであるが、その盛り上がりの行方は東京の官庁街のそれと同じぐらいに重要性を帯びてきているように思われる。それ以上に重要なものがあるとすれば福島市内での蜂起ぐらいしかないであろう。
参照:
Tintenfisch aus Fukushima, Carsten Germis, FAZ vom 3.8.2012
Es gibt wieder Tintenfisch, Carsten Germis, NZZ
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