Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

冬場に楽しめる生活

2016-10-09 | 生活
寒くなると赤ワインが美味い。それも牛肉にボルドーを合わせるととても暖まる。みそ仕立ての鍋も作ってみたが、暖まり方が違う。最初に開けたのはサンテミリオンのグランクリュで先日2016年物が数本眠っていたのを見つけたのだ。

地下の鍾乳洞並みの大きな蔵に樽に寝かしたワインである。流石にグランクリュだけあって当たりがきつかったのだが、二十年経って丁度良い感じで熟成している。それでもまだがっちりしているので流石にグランクリュだと思った。そしてアルコールも12%と低い、だから繊細さも欠けない。

ドイツのリースリンググローセスゲヴェックスも20年の飲み頃を目指しているが、これだけしっかりした感じで熟成するのかどうか?あと数年したら結果が分かる。飽くなき可能性を求めて、ビュルクリン・ヴォルフ醸造所は瓶詰までにPCで最低一年寝かせる。その結果急激な酸化を避けて長持ちになるのだろう。勿論瓶づめして落ち着けば、初めからバランスの取れたリースリングが楽しめる筈だ。

二回目に開けたのはオーメドック1998年物で、クリュブルジョワクラスなので期待はしていない。その割にはこの年度の酸が美味く退屈さを避けてくれた。食事にはローストビーフ用の肉をスライスして貰って、ステーキブラーテンとした。ステーキでは旨みが出ないが、焼いた後にアルミフォイルに包んでいる間に、準備した玉ねぎと一緒に少し温めると充分に赤ワイン用のいい料理になった。塩ジャガイモを付け合せ、ピーマンなどをそこで焼き蒸した。これで暖まれば何一つ文句はない。風邪引き防止になっただろうか?久しぶりに入浴とする。

ミュンヘンからのライヴストリーム中継がある。七月のテロ騒動でパブリックビューイングが中止になった楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の中継である。残念ながら初日シリーズの配役とは異なる。痛いのはベックメサー役のマルクス・アイへが歌わないことで、芝居共にこの演出では最も成功していた配役だったからだ ― そもそも初めての役柄であそこまで上手くいくとは本人もマネージメントも思っていなかったのだろう。フォン・ロルツィング役のヨーナス・カウフマンはなんとかなるが、ハンス・ザックス役のヴォルフガンク・コッホと並んで要な役だった。あとの女声陣などは良くなっているかもしれない。もう一つ全体的には、もう一つ音楽的に、運びがしっくりいっていなかった第一幕がどれほどよくなっているかが聞きどころだろうか。

発注していたクロームキャストが届いた。最初の10分ほどで音出しまで行った。光学ケーブルのアダプターがまだ届いていないので、それに付属しているDAコンヴァーターからのアナログ出力で試す。これだけでもHiFiサブシステムには使えるほどだ。またPCからの配信も全く問題がないが、キャストを使えるクロームでは再生不可なファイルがあることも分かった。基本はWAVやMP4は問題ないのでサウンドだけや音楽ヴィデオ類は全く問題がない。問題になるのは映画やCDファイル類だが、研究してみないと分からない。また、当方のWiFi内でのNASからのタイムラグは最小のもので違和感はそれほどない。音がなかなか出ないのは高級な管弦楽団らしい、その程度である。映画もフランス映画や寅さんではそれほど違和感がない。更なるタブレットの難しいファイルを再生キャスト可能なキャストアプリケーションを探しているとオペラ開演時刻に迫っていて慌てる。



参照:
社会的情念の暴力と公共 2016-06-01 | 音
キャストによるデーター転送 2016-10-08 | 暦
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