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パイロットアカデミーでは
教習生を教習車で最寄り駅まで送迎しています。
随分前の話になりますが、その送迎中に、
夜だったので見通しの悪い交差点を通過する際に
ヘッドライトを上下に動かして照らしたところ、
後部座席に乗っていた教習生が、
「教科書どおりの運転をされますね」と声を掛けてこられました。
きっと彼女なりに褒めてくれたのだと思います。
でも、運転していた小生は、
「教習生が指導員を褒めてどうする?」という微妙な心境もあって、
「それは逆で、我々が普段やっていることが教科書に載っているだけ。」
と返答しました。
咄嗟の受け答えでしたが、
後から振り返って、我ながら上手いことを言えたものだと、
自画自讃しています。
教本には、
「法規を守りましょう」ということだけでなく、
「こんなふうに運転すると良いですよ」ということも書かれています。
そして、こと後者に関しては、
先人達が経験して獲得した数多くの運転テクニックが累積されているのです。
「教科書どおりの運転」ではなくて、
むしろ「運転どおりの教科書」とでも言うべきでしょう。
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