Pilot-Kの「前見て加速!」

自動車運転に関するアドバイス・感想等を書いていきます。※偶数日更新(原則)

ばかやろう!下手糞!やめちまえ!

2007-09-30 16:53:17 | Weblog

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教習生の技能が思うように進まない時などに、
つい厳しい口調になってしまう指導員がいます。(小生自身もですが。)
それ自体あまり誉められたものではない(自省を込めて)のですが、
これも熱意の表れと理解してもらえると助かります。(と、言い訳を。)

しかし、それでも絶対に言ってはいけない“禁句”が有ります。
それが「ばかやろう」と「下手糞」と「やめちまえ」です。

「ばかやろう」
たかが運転ごときで教習生の人格全般を否定してどうしますか。
完全に感情が勝ってしまった発言で、
これにより教習生の技能が向上することはなく、信頼関係を壊すばかりです。

「下手糞」
教習生が上手に運転できないのは当たり前なのであって、
運転できるようにしてあげられないのは指導員のせいでしょう。
こんな発言をするのは、自ら指導スキルが低いことを示すようなものです。
また、これも教習生の技能向上に全く効果が有りません。

「やめちまえ」
教習生は“お客様”です。
お客様に向かって「おまえはもう来るな」と発言するのは、
この商売自体を否定することになります。

ところが、実は、小生自身、これを過去2人の教習生に言ったことがあります。
もっとも言葉どおり「やめちまえ!」と感情的に発言したのでなく、
教習生の都合と技能の進捗度を考えたうえで、“公認教習所”に通うことを勧めたのですけど。
事情を説明するとそれだけで一つのテーマになってしまうので細かくは触れませんが、
そのほうが本人にとって良い選択であろうと判断したためです。
冷静にアドバイスしたことでお客様の理解を得られたと(勝手に)思っています。
もちろん売上は減らしましたが、
それでプロとしての責任は果たせたものと、全く後悔していません。

まあ、でも、こんなことやってるから儲からないんでしょうな。


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“停車措置”について

2007-09-28 14:29:46 | Weblog

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試験場での技能試験で、試験官から
「ここで停車措置を取って、完了した旨を告げてください」
と指示される場面が有ります。

具体的には、普通車なら「縦列駐車の完了時」が該当します。
また、今年6月の法改正に伴い、中型車・大型車の試験課題に
「後方感覚」と「隘路進入」と「路端停止(※)」が加わり、
これらいずれにも停車措置が必要になりました。
※“炉端”としか変換されないのがつらい。ちなみに“ろたんていし”と読みます。

この“停車措置”というのが耳慣れない用語なので、戸惑う受験者もいますが、
そんなに難しいことではありません。
つまりは、「あとはエンジンを切って下車するばかり」の状態にすることです。
具体的には、
 (1) ギアをニュートラル(AT車は「P」レンジ)にする
 (2) サイドブレーキを掛ける
 (3) 窓を閉める
 (4) ペダルから足を下ろす
 (5) ハンドルから手を離す
をやって、最後に、
 (6) 「完了しました。(終わりました。or出来ました。でも可)」と告げる
ということです。
エンジンはかかったままでOKです。

(3)~(5)はやらなくても減点になりませんが、
完全に車を停止させていることを自他ともに認識するため、
講じておいたほうが良いでしょう。
また、(5)まで終わるとホッとしてか、
最後の“完了申告”を忘れがちですので、注意しましょう。


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交通安全年間スローガン募集中

2007-09-26 15:28:24 | Weblog

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現在、秋の交通安全運動に合わせて、
来年の交通安全スローガンを募集していますね。
ちなみに、昨年の最優秀作(平成19年に使用)は、次の3つでした。
 「油断せず いつも心に 初心者マーク」 運転者(同乗者を含む)に対するもの
 「自転車も ハンドル握れば ドライバー」 歩行者・自転車利用者に対するもの
 「青だけど 車はわたしを 見てるかな」 こども部門

応募方法はハガキ(またはハガキ大の用紙)に1作品のみ、
締め切りは、9月30日必着だそうです。
最優秀作には内閣総理大臣賞状と賞金100,000円(!)が貰えるのも嬉しいですが、
街角で自分の作品が掲示されているのを見るのも気分が良いと思います。
(ポスターになるのは最優秀作だけですし、作者の名前まで載るわけではないですけど。)

ご興味ある方は、主催者のサイトで詳細を確認して応募してみてはいかがでしょうか。
(締め切り間近です。お急ぎください。)

(財)全日本交通安全協会
http://www.jtsa.or.jp/topics/T-81.html

毎日新聞社
http://www.mainichi.co.jp/event/culture/news/20070703-162027.html

かく申す小生、こういうのは嫌いじゃないので、早速応募してみました。
目標はもちろん「最優秀作」なのですが、
まあ、佳作にでも選ばれたら、このブログで報告したいと思います。


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何回受ければ合格できる…

2007-09-24 17:26:14 | Weblog

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パイロットアカデミーは指定教習所(いわゆる公認教習所)でないので、
教習生の方には試験場で技能試験を受験してもらうのですが、
「何回くらい受験すれば合格できますか?」と尋ねられることがよく有ります。
しかし、それは、
「何年くらい浪人すれば○○大学に入れますか?」と同じくらいナンセンスな質問です。
大事なことは「何回受験したか」でなく「どれだけ勉強(=練習)したか」だからです。

練習もしないで文字通り“一発”で受験するならいざ知らず、
ちゃんと練習して受験するなら、基本的には1回で合格するつもりで受験してください。
とは言うものの、
慣れないコースを初めて乗る試験車で走るのだし、
試験官(=警察官)が隣に乗っていることだけでも緊張しますから、
技能が仕上がっていたとしても、「1回で」というのは難しいかも知れません。

でも、2回目はそういう言い訳ができません。
また、1回目受験後に試験官から不合格理由を指摘されますから、
その弱点を補習してから受験すれば、ぐっと合格に近づくはずです。
しかも大学受験と違って自分で受験日程が設定できますから、
練習が足りないと思えば、もっと練習した後で受験予約すれば良いのです。

ここで意外に陥りがちな失策は、「補習しない」こと。
試験官から不合格理由を指摘された時に、その場で頭の中で理解したつもりで、
「次の時にそれを直しさえすればいいんだな。」と思ってしまうのでしょうね。
それも分からないではないですが、実際に体を動かして練習してみないと
試験官が指摘した本当の意味すら正しく理解できないことがあります。
また、指摘されなくても実は減点されていた所や練習不充分な課題も有るでしょうから、
きちんと補習してから再チャレンジしてください。

大学に現役合格できなかったなら、浪人中は勉強しましょう。ということです。


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自主経路走行のコツ(路上試験)

2007-09-22 19:25:07 | Weblog

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本免の路上試験には自主経路課題というのがあります。
路上試験の前半は、試験官が「次の交差点を左」などと道案内してくれるのですが、
後半は、地図を見て目的地までの経路を自分で設定して走る課題になります。

この課題は得意な人と苦手な人と超極端に分かれますね。
苦手な人の多くは、走るコースを地図の上だけで覚えようとして、
走り出した途端に頭真っ白になってしまうようです。

そういう人には、
「まず最初に、“図形”をイメージすること」をアドバイスしています。
例えば、
「左折・左折で長方形の3辺を描き、最後に右折してゴール。
全体として“ヒシャク型”のコースだな。」という具合。
目標(交差点名や建物等)を使ってコースを設定するのは、その後です。
“図形”のイメージが把握できていないうちに
“目標”を覚えようとしてしまうのが混乱の原因だからです。

次に、走行経路が設定できたら、その平面図から目を前に上げて、
地図上のイメージを運転席から見る景色に重ね合わせます。
これが結構大事な手順で、そうすることで、
走るコースを頭の中でなく体全体で覚えることができると思います。

そして、深呼吸の一つもしてから、発進しましょう。


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坂の頂上で空を見てしまう?

2007-09-20 16:33:46 | Weblog

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仮免技能試験(場内)で、坂道発進の後、坂の頂上で空(そら)を見てしまい、
下り坂での自分の車線が把握できていないことがよくあります。

どういうことかと言うと、
上り坂でドライバーが空を見上げる姿勢になるのは想像できると思いますが、
その姿勢のまま頂上に着くと平らな場所でも道に目が行かないのです。
ですから、登っている時から自分の走っている車線を意識していってください。

そして、下り坂は、試験の時は「2速」(AT車なら「2」)にします。
試験コース程度の下り勾配では「D」のままでも問題は無いはずですが、
試験場によっては「急坂だという想定で走ってください。」と指示されることもあり、
事実、思いのほかスピードが上がってしまったりすることも有りますから、
その一手間を惜しまないようにしましょう。
ポンピングブレーキを活用して、ゆっくり下ってください。

また、下りは下りで、足元ばかり見てしまうことが有りますから、
今度は少し上を向いて、視野を広く取るように心がけてください。


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カーブ外側ラインを目でなぞる

2007-09-18 19:52:26 | Weblog
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カーブを曲がる際にはハンドルを回しますが、その時の目線は、
自分の車線のカーブ外側にあたるラインに持っていってください。
すなわち、片側1車線ずつの道路でしたら、
左カーブならセンターラインを、右カーブなら左のラインまたは縁石を、
それぞれ見ながらカーブに合わせてハンドルを回すことになります。
車が曲がり始めたら、その目線を(カーブをなぞりつつ)遠くに持って行き、
最後はカーブの出口を見てアクセルを踏む(「前見て加速!」)わけです。

これは「外側を通るタイヤの軌跡を目で先取りする」という動作なのですが、
周回コースのカーブばかりでなくS字コースも同じ要領で通れるはずです。
S字コースでは前のタイヤをできるだけ外側へ持っていきたいので、
左右のカーブそれぞれ外側の縁石を目でなぞりながらハンドルを回すのです。
また、教習課題ではありませんが、
狭い駐車場などでも「外側を通るタイヤの軌跡を目で先取りする」を意識すると
うまく車を取り回せると思いますので、試してみてください。

う~む。文に書くと分かりにくいですな。
本当は隣(助手席)に乗って手振りを交えて説明すれば
そんなに難しいことではないのですけどね。


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試験場コースを利用しての練習

2007-09-16 12:31:43 | Weblog
東京の府中試験場と鮫洲試験場では、土曜日と祝日に運転コースを開放しています。
練習車両と指導者(運転経験3年以上)とコース利用料(2200)が用意できれば、一般の人が練習に使えます。
(ただし東京都内に居住する人に限ります。)

パイロットアカデミーでも、教習の仕上げとして、試験場で練習することをお勧めすることがあります。
直接受験(いわゆる一発免許)を目指す人には、練習したコースと試験コースが異なるのが大きな不利ですので、
やはり受験前に現地を走ってみることは効果的だと思います。

たまに、過去に運転経験の有る方(失効・取消)などから
「試験場での練習だけ指導してほしい」とのご要望をいただくことが有りますが、
それは、パイロットアカデミーではお断りしています。
と言いますのは、初回の教習は教習生の運転技能を拝見するに過ぎないからです。
試験課題を一通り走るだけで20分くらい掛かりますので、そんなことを試験場でやる時間が勿体無いのです。
また、そういう方の多くが自己流で試験に対応できない運転をされているため、
その矯正のための指導と練習が必要なケースが少なくありません。
であれば、コース利用料を別に払ってまで試験場で練習することは無いですし、
また、同じ課題を何度も繰り返すのは他の車の練習を妨害しますので、
プロとしては同業者に迷惑を掛けることはできないという当方の事情も有ります。

そもそも、運転経験の有る方でも少なくとも2~3回は教習を受けていただかないと、
試験には太刀打ちできません。
それなりの時間と労力と費用を惜しむと却って高くつくことになりますよ。
ある程度の基礎ができてから試験コースを走ることをお勧めします。


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運転席の窓を開ける場面

2007-09-14 17:53:57 | Weblog
試験で、窓を開ける必要が有るのは、外の音を聞く時と車体後方の確認をする時です。
具体的には、
1.踏切で停止した時
2.緊急車両のサイレンが聞こえた時
3.バックする時
になります。

1.踏切で停止した時
教本には「電車の音を聞く」と書いてありますが、警報機の音を聞くというのが現実的に理解しやすいでしょう。
また、しっかり停止して左右を確認することを意識付ける意味も有ります。
窓は全開しても間違いではありませんが、音を聞くだけなので10cm~15cmほどで充分です。
今の車はリモコンでウインドー操作できますので、左側(助手席側)の窓を開けても良い理屈ですけど、
試験の時にはそういうリスキーなことはしないほうが無難ですな。

2.緊急車両のサイレンが聞こえた時
路上運転中に緊急車両のサイレンが聞こえたら、その音の発生源を確認するために窓を開けます。
その緊急車が視野内にいて音で場所を確認するまでも無い場合でも、試験中には窓を開けてください。
(試験官へのアピール)

3.バックする時
方向変換(いわゆる車庫入れ)や鋭角の路地を切り返して通過する時など、
バックする時には窓を全開にして、窓から顔を出して後方の確認をしてください。

それぞれ必要な時に窓を開け、その原因が無くなったら窓を閉めます。普通は。
「運転席に着いたらすぐに窓を全開にしちゃえ。運転中は開けっ放しで、降りる前に閉めればオッケー。」
のように教える個人指導業者もいるやに聞き及びますが、
確かに、そうすれば試験の際に窓の開閉を理由に減点される心配は有りません。
でも、それで本当に教習の目的を果たせているのか、極めて疑問ですよね。


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8t限定解除はお勧めしない

2007-09-12 10:00:04 | Weblog
今年6月から、従来の「普通免許」と「大型免許」の間に、
「中型免許」が新設されたことは皆さんご存じと思います。
しかし、旧制度の普通免許を所持していた人にしてみれば、
「旧制度の普通免許」は「8t限定付きの中型免許」に読み替えられ、
「格下の(4tトラックに乗れない)普通免許」が新設された、
と捉えたほうが理解しやすいでしょう。

ですから、「旧制度の普通免許」を所持している人は、次の免許更新の際に、
「8t限定付きの中型免許」に変わり、「普通免許」の欄は消えます。
また、おかしな話ですが、「大型免許」を所持している人も、
「8t限定付きの中型免許」が記載されます。(「旧制度の普通免許」に相当)

この「8t限定」を解除したいという人もいますが、小生はあまりお勧めしません。
使う車は7tトラックで、所内課題は「大型仮免許」と同じなのです。
また、「限定無し中型免許」は深視力検査等、適性基準が厳しくなりますので、
将来的に視力が落ちた時など、「8t限定付き」に戻ることができなくなり、
「新制度の普通免許」になってしまいます。
(4tトラックに乗れなくなるということ。)

ですから、「8t限定の解除」を考えるのでしたら、
いっそ「大型免許」を取るのが賢明ではないでしょうか。


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