Pilot-Kの「前見て加速!」

自動車運転に関するアドバイス・感想等を書いていきます。※偶数日更新(原則)

「盗人猛々しい」を絵に描いたような話

2012-09-30 23:59:18 | Weblog

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2年前のちょうど今ごろ、
ある人(教習生ではない)から、
交通取締りの件で相談を受けたことがあった。

「一方通行逆走」でキップを切られたらしい。
一方通行の出口から自分の車を駐車している車庫まで
わずか50mほどのことだったそうだ。
その人の話では、
警察官が車庫前で待ち構えていて、
一方通行出口から入ろうとした時には何も動かずに、
車庫の近くまで進入してから呼び止められたのだという。

で、相談内容は、
違反点数を何とかしてほしいとでも言うのかと思いきや、
さにあらず、
かの警察官を告発したい、とのこと。
「一方通行を逆走する前に呼び止めるべきだった」
というのが彼の主張だ。

これには小生も、二の句が継げなかった。

確かに、一方通行を逆走しようとしたのに警察官が気付いたのなら、
その時点で注意してあげれば、違反行為自体が起きなかったろう。
でも、それは、「もし気付いていたとしたら」の話だ。
実際問題として、
逆走する前に逆走しようとしているのかどうかを判断するのは、至難の業だ。
そのため、逆走を現認してから動いたのも、無理からぬことと言えるだろう。

また、警察官が“待ち構えて”いた場所が、
一方通行の出口付近ではなくて、ある程度進入した先であったことは、
“点数稼ぎ”のように思えなくもない。
しかし、それを一般市民が指摘するならともかく、
つかまった人がそれを主張しても、
まるで「泥棒に入る前につかまえてくれれば…」と言っているようなものだ。

それと、ご本人には言わなかったが、
話しぶりから察するに、
どうやら、その一方通行を逆走して車庫に向かうのが日常的であったようだ。
それでいながら取締りの不当さを告発するのは、ちょっと厳しい。

相談者には、
「告発しても労ばかり多く、メリットは無いですよ」
と言って、お引き取り願った。
…とさ。

今年もこの時期(秋の交通安全運動が終わったころ)、
こんな相談が来るのかなあ…


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安全確認しなくてもよいケース

2012-09-28 23:59:00 | Weblog

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右左折の手前30mは、曲がる側に寄って走ります。
そのため、さらにその手前では、
安全を確認(特にミラーの死角を目視で確認)することになります。

が、その確認が不要なケースがあるのです。

それは…
既に車が曲がる側に寄っている場合です。

初めから右なり左なりに寄って走っていれば、
歩行者や自転車を巻き込む心配は無く、
したがって、安全確認はする必要がありません。
まあ、安全確認したことをもって減点されるわけではありませんが、
何度も無意味な確認を繰り返すと、
試験官に「この受験生は確認の意味が分かっていないな」という印象を与え、
心証はあまり良くありません。

ところで、
「既に車が寄っている」とは
具体的にどういう場合でしょうか。

まず思い浮かぶのは、
「道もしくは車線が狭い所」でしょう。
右だろうが左だろうが、常に寄って走れている状態なので、
右左折の前にわざわざ確認する必要がないのです。

もう一つは、
「右左折が連続する場合」です。
「右左折後に、すぐにまた右左折」というケースでは、
初めから寄っておけば、
2つめの右左折の手前で確認して寄せるという動作を行う必要がありません。

この「すぐにまた」がどのくらいかは、
車の速度や道の混雑具合等にもよりますが、
概ね、所内では50m、路上では100mくらいを
目安と考えておきましょう。


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「切り足りない」よりは「切り過ぎ」を選ぶ

2012-09-26 23:59:36 | Weblog

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左折のハンドルは「全部回す」で基本的にはOKです。
が、隅切りの大きい所で曲がるときは、そうとも限りません。
また、直角に右折するときのハンドルは「1回転」で良いでしょう。
が、直角でない場合や、導流帯で誘導されている所では、
それに合わせてハンドルを回さなければなりません。
カーブでは言わずもがな、ですね。

ハンドルを回す量は、
理屈じゃなくて、体で覚えるしか無いのですが、
初めのうちは、その加減が分からないかも知れません。

そんなときには、
ハンドルは“気持ち多め”に回してみてください。
もし、切る量が多すぎたなら、
早めに戻し始めるようにすれば良いのです。
むしろ、切り足りないと、
途中でハンドルを切り足すことになるため、
ハンドルの戻し遅れやアクセル不足につながり、
車がふらつく原因となってしまいます。

「切り過ぎ」も、「切り足りない」も、
どちらも褒められたものではありませんが、
どちらかと言えば「切り過ぎ」を選ぶべきでしょうね。

もっとも、実際の教習中に補助ブレーキを踏まれるほどの「切り過ぎ」は、
滅多にありませんよ。
ハンドルを回す量が多少多かったとしても、
これから走る車線の遠くを見てアクセルを踏んでいけば(「前見て加速!」)
車は自ずとそっちへ向かって走ってくれますので。


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「丁寧に力強く」あるいは「丁寧に素早く」

2012-09-24 22:53:53 | Weblog

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サイドブレーキを掛けるのも、
ウインカーを操作するのも、
動作が“雑”にならないようにしましょう。

でも、こんなふうにアドバイスすると、
今度は、
サイドブレーキが弱くて利いていなかったり、
ウインカーが合図出し遅れになったり、
となってしまう人もいますね。
しかし、そういうのも、
結果としては、“雑”の部類に入ってしまいますよ。

「雑」の反対は、言うまでもなく「丁寧」であって、
「弱く」でも「ゆっくり」でもありません。
「丁寧に力強く」あるいは「丁寧に素早く」
というのが求められるのです。

そして、これらは、
サイドブレーキやウインカーに限らず、
アクセルの踏み込みについても、
ハンドルの取り回しについても、
また、MT車でのギアチェンジについても、同じことが言えます。

初めて教わる課題だと、体が動きを覚えるまでは、
ゆっくりやるのも仕方ないとは思います。
が、そのレベルはできれば2~3回で卒業して、
早いうちにテンポやリズムをつかめるように、
意識して練習しましょう。


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この夏もネクタイ着用で通しました

2012-09-22 23:59:35 | Weblog

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「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、
今日の東京地方は涼しくて、
朝方に雨がぱらついたのを除けば、過ごしやすい陽気でした。

ところで、世間では「クールビズ」が定着してもう久しいですが、
パイロットアカデミーでは、真夏でもネクタイを着用しています。
さすがにジャケットは失礼させていただくこともありますが、
でも、ネクタイは外しません。
教習生の皆さんは、どんな服装で(運転に不適切でないものに限りますが)
来ていただいても構わないのですが、
教える側は、身なりをきちんとしていなければならないと思っているからです。

それは、
教習生(=お客さま)への“礼儀”という意味も、もちろん有ります。
が、それだけではありません。

それは、
「教える」という行為の特殊性に拠るものです。
そもそも「他人様に物を教える」のは
本来、相手に対して非礼極まりない行為であるはずです。
指導員はそれを許された特別な立場に在るということを、
常に認識しておかなければなりません。
ですから、
「教えてやる」といった不遜な態度に出るのは問題外です。
その戒めのためにも、
ネクタイを締めることの意味は大きいと小生は考えています。
(孫悟空の輪と同じような)

また、ノーネクタイを許すと服装が自由になりすぎて、
どこまで許せるかという線引きが難しくなります。
最低限「ネクタイ着用」という縛りがあれば、
そんな大きくは服装が乱れる心配が無いという意味もあります。

というわけで、パイロットアカデミーでは、
この夏もネクタイ着用を通してきました。
何とか暑い時期を乗り越えて、
これからは随分ラクになってくるでしょうか。


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カックンブレーキにならないコツ

2012-09-20 23:59:06 | Weblog

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車を停止させた瞬間、乗っている人の体が後ろに揺さぶられる、
いわゆる「カックンブレーキ」をやってしまう人がいますね。
意外に、教習生よりも、
既に免許をお持ちのドライバーに多いような気もします。

ところでこのカックンブレーキ、
仮免許や第一種免許の技能試験では減点項目に含まれていないので、
受験生がこれをやっても、そのこと自体では減点されません。

しかし、
その原因が「ブレーキ遅れ」や「急ブレーキ」だったなら、それはそれで減点されますし、
第一、そもそも乗り心地が悪いので、
できればカックンブレーキは避けたいものです。

さて、では、カックンしないコツは…

それは、
「5m手前で減速を完了する」です。

あれ?
どこかで聞いたことがあるような?

そう。
カーブや右左折の手前で“徐行”の状態を作っておくのが、
「5m手前」(「1車長手前」とも)でした。
停止する際にも、これと同じようなブレーキを踏んでいくのです。

停止する場合は、停止線の「50cm~1m手前」くらいの所に車を停めるのが理想でしたね。
しかし、そこを目標に減速していったら最後がカックンになってしまいますので、
減速完了の目標を「5m手前」に置くのがコツです。
そして、速度ゼロになる寸前に、ブレーキを少し緩めてみてください。
マニュアル車(MT車)なら、
そこでクラッチを切って自然に停まりましょう。
オートマ車(AT車)なら、
クリープを上手に使って、最後だけしっかりブレーキで停まりましょう。

冒頭に書いた「意外に教習生がカックンしない」というのは、
この「5m手前で減速完了」がしっかり意識できていることの表れなのかも知れません。


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合格おめでとうございます!

2012-09-18 16:29:44 | Weblog

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12090K 様

本免技能試験合格のご報告ありがとうございました。

“うっかり失効”に気付くのがもう少し早かったら
苦労なく免許が復活できたのに、と言いますか、
もう少し遅かったら仮免許から取り直しだったところ、
これで済んだと言うべきでしょうか。
ともあれ、練習していただいた甲斐があって、
1回目の受験で無事に合格できました。

せっかく時間と費用と労力を掛けた教習内容ですので、
試験に合格した途端に忘れてしまっては勿体ありません。
ぜひ今後の運転に活かしていただければ幸いです。

おめでとうございました!


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他の車のパッシングは気にしない

2012-09-16 23:59:36 | Weblog

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路上教習中に後続車や対向車が
パッシング(上向きのライトを1回または数回点灯させる)することがあります。

「あれは何の意味ですか」と質問する教習生もいらっしゃいますが、
たいがい、小生は
「気にしないで」とだけ答えています。

後続車がパッシングした場合は、
「早く行け」の意味であることが多いのですが、
そう言われたところで、
何か危険があるので速度を落としていたり、
教習生の技能が未熟なため加速できなかったりしているわけで、
どうしようもありません。

まれに、
「先に行かせろ」の意味(本来のパッシングの意味)であることもありますが、
だからと言って、こちらが不用意に左に寄ったら
自転車や歩行者を巻き込む危険性もあるので、
そのままの速度で進路も変えずに走っていれば良いです。

こちらが右折しようとしているときに対向車がパッシングした場合は、
「右折しないで待ってろ」の意味と
「お先にどうぞ」の意味のどちらも考えられます。
正反対なのですが、
相手が加速しているのか減速しているのか、
ドライバーがこちらを睨んでいるのか笑っているのか、
で判断することになります。
ま、要は、
パッシングそのものにあまり意味は無い、ということですが。

パッシングされようがされまいが、
しっかり安全確認して、
行けるなら行く、行けないなら停まる、で良いのです。


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障害物を見つけたら即ウインカー。だけれども…

2012-09-14 23:49:37 | Weblog

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自分の進路上に障害物があったら、
取り敢えず、まずウインカーを出してください。

これが、遅い先行車を追い越そうとしているのなら、
彼我の距離やら速度やら周囲の状況やら、
いろいろ確認した後に進路変更の準備に取り掛かるわけですが、
障害物の場合は、それとは異なり、
必ず進路変更することになりますから、
障害物を発見したら即、四の五の考えずにウインカーを出して、
まずは進路変更の意思表示をすることが必要です。

とは言うものの、
「即ウインカー」は「即進路変更」を意味しません。
ウインカーを出したからと言って、
必ずしもすぐに進路変更をするわけではなく、
彼我の距離や速度や周囲の状況を確認してから
行動を起こすことが求められます。

ウインカーを出したらすぐにハンドルを切りたくなるのは、
ドライバーの心理として理解できないでもないですが、
確認なしで進路変更するのは非常に危険です。
「確認してから合図を出す」のか、
「合図を出してから確認する」のか、
の順番が違うだけであって、確認しなくて良いわけではありません。

また、確認したら、状況によっては、
停止しなければならない場面もあるはずです。
たまに車を停めるのを異常に嫌う人(特に二輪や原付に乗っている人)もいますが、
危険を回避するために減速したり停止したりするのは、迷惑でも何でもありません。
危ないときには遠慮なくブレーキを踏んでください。
それが右ウインカーを出している状態であっても同じですよ。


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『ウィキペディア(Wikipedia)』初執筆!

2012-09-12 23:59:09 | Weblog

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先日、小生の趣味に関する事を
ウィキペディア(Wikipedia)で読んでいたら、
「わが国○○界で初の~」という表現があった。

本当に日本初なのかどうか気になったので調べてみたところ、
それよりも早かった例が出るわ出るわ。
確かに、それらは有名でないものばかりだったが、
(その後、あまり詳しくない人でも知っている超有名な例があるのに気付いたが)
それにしても、ウィキの表現が誤りであるのは明らかだ。

なので、そのページを編集することにした。
まず、「IDが必要」とのことなので、IDを作った…

え?
そんなに簡単に作れちゃっていいの?

これまでに使われたことがある文字列でなければ、
基本的にはOK。
それだけ。
メールアドレスの登録も要らないし、
まして本人確認なんて、もちろん不要。

あっと言う間に、
「わが国○○界で初の~」を
「わが国○○界では珍しく~」に書き換え完了。
一応、元の文章を書いた人への礼儀として、
「○○年の○○、○○年の○○等の前例あり」
というメモを付けたが。

ここで言いたいのは、
「書き換えました」という報告ではなく、
「『ウィキペディア(Wikipedia)』って、そんなものだ」ってこと。

書き手の思い込みで何でも書けてしまうし、
別の人がそれを簡単に(本当に驚くほど簡単に)修正できてしまうのだ。

『ウィキペディア(Wikipedia)』は便利だし、実際に小生もよく利用しているが、
“そんなもの”だと認識して読まなければならないと、
初めて編集してみて、つくづく実感させられた。
読者諸兄も、利用に際しては、くれぐれもご注意あれ。


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