Pilot-Kの「前見て加速!」

自動車運転に関するアドバイス・感想等を書いていきます。※偶数日更新(原則)

原付の法定速度は30km/hです

2007-02-27 23:54:21 | Weblog
 原付の法定速度は30km/hであることは皆さん承知のことでしょう。
 「遅い」という意見が多いです。小生も遅いとは思います。自動車に乗っていて原付が邪魔に思うことも少なくありません。

 でも、だからと言って、自動車並みの60km/hにすべきとは思いません。
 原付免許は学科試験のみで簡単に取れてしまいます。極端な話、自転車に乗れない人でも取れてしまう免許なのです。そんな免許で公道を走ること自体、危険だと思いませんか。
 そもそも原付は「原動機つき自転車」であって、「バイク」だと思うのが間違いなのです。原付乗り自身がライダーとしての意識を持っているかは極めて疑問ですし。一時停止を守らないのは当然のこと、信号無視も目立ちますし、歩道を平気で走る、一方通行逆走、路上駐車(「駐輪」じゃなくて「駐車」です)…etc.etc. 都合の良い時だけ「自転車」だと思っているのではないかと疑いたくなるくらいです。

 もし原付で物足りないというのなら、やはり「自動二輪免許」を取るべきでしょう。小型限定・AT限定で充分です。きちんと教習を受けて、それなりの自覚を持って公道を走行してもらいたいと思います。

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アクセルの踏み込みが弱い人

2007-02-25 21:37:37 | Weblog
 「その人の性格が自動車の運転に表れる」というのはよく言われることですが、なかなか言い得ていると思います。
 スピードを出しすぎる人、ブレーキが遅れる人(似たようで少し違う)、近くばかりを見て自分の進むべき道が見えていない人、逆に遠くばかり見て自分の周りが見えていない人、ハンドル操作ばかり意識して車体の動きが把握できていない人、自分さえ良ければ他の車の邪魔をしても構わない人、そして、アクセルが踏み込めない人…
 これらの中で運転教習において一番困るのは、最後に挙げた「アクセルが踏み込めない人」です。他の例は直すこともできますし、助手席のブレーキを踏んだりハンドルを補助したり何とかしようもあるのですが、アクセルペダルだけは助手席では踏むことができませんので。

 本人は「いや。踏んでますよ。」と言うのですが、一旦はペダルを踏んでも加速できないうちに緩めてしまう症状が出ていることが多いですね。
 もちろん急アクセルは避けるべきですし、やはり加減というものは有るのですが、でも、毎回弱すぎるのでは練習になりません。しっかりアクセルを踏んだうえで、「今のアクセルは強すぎたかな」とか「アクセルばかりに気をとられてハンドル操作が雑だったな。」と反省しながら、次回はそれを直していくようにして初めて練習と言えるのです。

 では、どうしてアクセルを踏み続けることができないのでしょうか。
 そういう人は、やはり怖がりなのでしょう。もちろんスピードを出すことへの恐れも有りましょうが、(ここからは推測ですが)他人を信頼することも怖がっているように思います。だって、教習車には補助ブレーキが有るんだし、万一ぶつかりそうになれば指導員がブレーキを踏むはずなのに、それが信頼しきれないのでしょう。
 
 と、ここまで書いて思いました。人生においてもブレーキ役を果たしてくれるパートナーの存在と、そのパートナーへの信頼が有ると、自分は遠慮なくアクセルが踏めるようになるのだな、と。
 「性格」というより「人生観」みたいなものまで車の運転に表れるということでしょうか。

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レンタカーで路上練習?

2007-02-23 23:35:41 | Weblog
 「仮免許を取得した友人のために、自分がレンタカーを借りてその友人に運転させ、自分は助手席で教える」という話を聞いたことが有ります。
 しかし、そのやり方に小生は反対意見を唱えました。理由は以下のとおりです。

1.仮免許証を所持し、かつ、経験3年以上の指導者を同乗させれば、レンタカーで路上練習しても、道路交通法上は全く問題がありません。とは言っても、レンタカーで路上練習というのが一般的でないので不自然に思われますので、白バイもしくは警察官に呼び止められることはあると思います。

2.レンタカーを借りる際に運転者を申告している場合は、それ以外の人が運転すると契約違反でしょうね。長距離ドライブの途中で運転を交替した等の理由があれば別なのでしょうが、今回は練習が主目的ですから、訴訟になれば99%負けるでしょう。また、事故を起こさなければ問題無いという考えかたもありますが、事故の可能性は極めて高いと言えますしね。

3.あなた自身は、法規走行に自信がありますか。黄信号での対処はどうしますか。障害物を避けたり車線変更したりする際の手順が分かりますか。交差点の30メートル手前がどのあたりか分かりますか。「自主経路課題」についてはご存じですか。とっさの時に助手席からハンドルを取れますか(補助ブレーキ無いですものね)。

4.また、「教える/教わる」の立場になることは、それまでの人間関係を壊す危険性もあります。人生をエンジョイするためのドライブなのに、車中で詰まらん喧嘩でもするのが目に見えるようです。

 ここはやはり、多少の授業料は掛かってもプロの指導を受けるのがベストでしょう。

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障害物の越え方その2

2007-02-22 21:54:33 | Weblog
さて、センターラインを越えたら、線をまたいだ状態で車体をまっすぐ(センターラインと平行)にしてください。すぐに戻ることを考えちゃいけません。
この体勢を作ったら、右ウインカーを消します。
1~2台の駐車車両を越えるなら、すぐに左ウインカーに切り替えて良いのですが、
何台も連なっているのでしたら、一旦ウインカーを消して、中央線からはみ出したまま暫く走ることになります。

左車線に戻るのも当然進路変更なのですから、戻る所の3秒前で左ウインカーを出します。
一般ドライバーの中には、はみ出す時には右ウインカーを出すのに
戻る時の左ウインカーを出さない人がいますが、横着をしてはいけません。

左ウインカーを出したら、ハンドルをまっすぐ保持したまま、左の安全確認をします。
(1)ルームミラー,(2)サイドミラー,(3)ミラー死角を目視、の手順は右の確認と同じですが、
障害物(例えば駐車車両とか)の陰もよく見て、歩行者が飛び出して来ないかも注意してください。

安全が確認できたら、これから走る車線(戻る車線)の遠くを見て、アクセルを踏んでいきます。「ハンドルを切る」ことを意識すると急ハンドルになりがちです。
「遠くを見てアクセルを踏む」くらいで、スムーズに進路変更が完了するはずです。
※ここでも、当ブログのタイトル、「前見て加速!」なわけです。

以上、2回シリーズで障害物の越え方をお話ししました。

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障害物の越え方その1

2007-02-20 23:37:54 | Weblog
障害物に気が付いたら(※)、まず右ウインカーを出します。
※本当は「ある程度まで近づいたら」なのでしょうが、初心者は
 そのつもりでやると、どうしても動作が遅れてしまいます。
 「障害物が有るのが見えたら」ぐらいで丁度良いはずです。
また、「追越し」の場合は周囲の安全を確認してからウインカーを出すのですが、
障害物は必ずよけて通るわけですから、早めに意思表示することを優先すべきです。

そして、もちろん進路変更の前には、よける側の安全確認をします。
例えば駐車車両をよけるのでしたら通常は右車線にはみ出すか移動するので、
右側の確認をします。
確認は、(1)ルームミラー,(2)サイドミラー,(3)ミラー死角を目視、です。
ミラーの死角は運転手の真横よりホンの少しだけ後ろ辺りです。(肩越しに見る感じ)
よく、完全に後ろを振り返って見ているドライバーがいますが、
それはミラーを上手に使っていない証拠であり、何より非常に危険なのでやめましょう。

安全が確認できたら、これから走る先の遠く(※)を見て、アクセルを踏んでいきます。
※センターラインをまたいで走ることになるならセンターラインの先の方を、
 右車線に移るならその車線の遠くを、見ることになります。
 当ブログのタイトル、「前見て加速!」です。

以下次号。乞うご期待!

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路上試験での自主経路課題

2007-02-18 02:05:51 | Weblog
 路上試験では、「指示経路走行」と「自主経路走行」が課されます。
 「指示経路走行」というのは、試験官が助手席から「次の交差点を右折」などと指示した内容に従って運転すること(皆さんが想像できる路上教習のスタイル)です。
 一方、「自主経路走行」というのは、地図を見せてもらって、現在地と目的地のみを教えてもらいます。受験生は目的地までの経路を自分で考えて走ることになります。できるだけ合理的な経路を選択する必要はありますが、それほど複雑なものではなく、だいたいが右折・左折各1~2回くらいで目的地に到着できるようになっています。
 この課題は、昔はなかったのですが近年(といっても8年くらい前)、路上教習を実践的に行うことを目的に導入されたと聞いています。実は、小生はこの課題が気に入っています。というのも、「目的地まで運転して行く」ことが免許を取得する最終目的であるわけなので。

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合格おめでとうございます!

2007-02-16 23:57:19 | Weblog
7A020様
本免技能試験合格のご報告ありがとうございました。
何かあっけなく修了してしまいましたね。

せっかく復活できた免許ですから、
ペーパードライバーのままでは勿体ないので、
ぜひ活用してください。
今の貴女は、もう運転に自信を持って大丈夫です。

今後とも、安全運転で、
カーライフを充実されることをお祈りしています。
おめでとうございました!

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ハンドルを回す際の目線の持って行き方

2007-02-15 23:44:43 | Weblog
 以前に、「ハンドルは“目”で切れ。」という話を書きました。カーブのラインをなぞりながらハンドルを回していくということですが、この「ラインをなぞりながら」というのが初心者には難しいようですね。
 「カーブの外側にあたるタイヤの描く軌跡を目で先取りしながら」というのが的を射た表現ではあるのですが、初めてハンドルを握る人はタイヤがこれからどういう軌跡を描くか自体が想像できませんね。そこで、小生は「ボンネットの角がラインから少しはみ出した状態をキープしたままカーブを曲がっていく」と教えています。
 しかし、こう教えると10人中10人が、ずっと足元ばかり見てしまいます。最初はそれも仕方がないのですが、ハンドルの切り具合が把握できたら、次は、遠くを見ることを心がけるようにしてください。そのうちに、“道”を見て車体の向きが分かるようになってきますよ。

 そして、やはり「カーブの外側にあたるタイヤの描く軌跡を目で先取りしながらハンドルを回す」というのを意識してほしいのです。いや、本当は、ハンドルなんか意識せずに運転できるようになりたいのですけどね。
 ハンドルで車の向きを変えるわけですからハンドル捌きは必要なのですが、それでも、ハンドルに頼った運転をしてしまってはいけないのです。これも以前に書きましたが、車の運転で大事なのはハンドルよりも加減速です。「安全な所でスピードを出し危険な所ではスピードを落とす。」、これさえ守れれば、ハンドルは自然に付いてくるものです。
 このことが体感できれば車の取りまわしは随分ラクになりますよ。

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「青免」=緊急自動車運転免許?

2007-02-13 13:42:29 | Weblog
 「青免を取りたいのですが。」という質問を受けることがよくあります。「あなたは警察関係者ですか。」と尋ね返すと、大概「いや違います。緊急自動車を運転する可能性が有るので。」と答えます。
 どこで聞きかじったか、緊急自動車を運転するのに特別な免許(ここで言う「青免」)が必要だと思っているようです。

 結論から言いますと、緊急自動車運転のための特別な免許なんか必要ありません。
 普通免許で普通車を緊急走行させても法的に何ら問題ありません。ただし、「特定大型車」(※)に該当する場合は、21歳以上かつ免許取得3年以上でなければなりませんが。(そもそも特定大型車を運転するには大型免許が必要ですし。)
※特定大型車とは・・・
  1 総重量が11トン以上の車
  2 最大積載量が6.5トン以上の車
  3 乗車定員が30人以上の車
  4 大型ダンプカーなど、砂やコンクリート等の運搬を業とする車
  5 火薬類を積載している車
  6 消防車など、緊急用務で運転する大型自動車

 しかし、各職場において「特定の訓練を受講した者でなければ緊急車を運転させない」と規定することは有ります。警察部内では、それを「青免」と呼んでいるのです。
 おそらく質問者は、例えばガス会社か介護福祉関係に勤務していて、事情により緊急発動の可能性があるということだと思いますので、「職場内での規則に従ってください。」としか回答できないわけです。

 一般の人がより上位の運転免許を取得したいなら、二種免許(普通2種または大型2種)を考えるべきでしょう。

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路上での運転が怖いという人へ

2007-02-12 19:21:53 | Weblog
 仮免許はそんなに苦労しないで取れた人でも、「路上を走るのが怖い」と言うことが有ります。また、一般の方でも、運転するのが(特に一人で運転するのが)怖くて、せっかくの運転免許証を活用できていないペーパードライバーの人も多いようです。
 車の運転には、ある程度の緊張感は必要です。これの全く無い困った人に較べれば常識的な神経を持っているので救われるのですが、でも、できるだけ多くの人に車を運転する楽しみを知ってほしいと思います。

 では、あなたは、なぜ運転が怖いのでしょうか。
  車両感覚がつかめていないからですか?
  路地から子どもの飛び出しがありそうで怖い?
  他の車などとの駆け引きが要領よくできないから?
  過去の体験がトラウマとなって「車は怖いもの」という意識が?
  教習や初めての運転で「へたくそ」と言われたとか?

 こんなふうにご自身を冷静に分析したうえで、練習しましょう。
 初めは、指導できる人を隣に乗せて運転するのが安心だと思います。でも、隣に乗せるのは、家族とか恋人とかは実はお勧めでは有りません。どうしても感情が伴ってしまうからです。(「おまえ、こんなこともできないのかよ!」というやりとりが目に見えるようです。)
 指導する人はできれば専門家(お金が掛かりますが)か、人間関係を壊しても良いと思える(笑)程度の友人、あるいは学校や会社の先輩が良いかも知れません。

 そして、安全運転に心がけて、ぜひ、あなたのカーライフを満喫してください。

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