日頃仕事でチェックしている文書の内容で、おかしいよなあと思うものがある。
それは、たとえば、こういうものについてだ。(これは例として出した架空の文なので内容や数値は本当のものではないから、そのへんにはこだわらないでください。)
下の文の場合、整合性が欠如しているので、ある部分を訂正しなくてはならない。
「睡眠時間は4時間以上10時間以下取ることがのぞましい。さらに望ましくは、6時間以上8時間以下である。睡眠時間が4時間以下の場合、疲れが取れず翌日の活動に支障をきたすおそれがある。また、10時間以上になると睡眠時間が長すぎ時間の無駄である。長く休んだからといって休息の効果が上がるわけではない。」
たとえば、上の文の場合、どこがおかしいかというと、4時間ちょうどの睡眠時間は良いのか悪いのかということで問題となるのだ。
この場合、「4時間以上が望ましい」と書いてあれば、「4時間以下の場合」ではなく「4時間を下回ると」や「4時間未満では」望ましくない、という表現に変えなければならない。
また、「10時間以下」が望ましいとあれば、「10時間以上」ではなく、「10時間を超えると」望ましくないという表現に変える必要がある。
しかし、これは事実としてはどうなのであろうか?
3時間59分59秒ならダメで、4時間0分0秒ならOKなどということは、実際にはないわけである。10時間の境界線も同様だ。
あまりにも事実とは一致しないが、文の上では「以上」と「未満」、「以下」と「超える」、あるいは「下回る」「上回る」などの言葉を使って、意味の重ならない言葉をセットにしなくてはいけない。「以上」と「以下」をセットにすることは避けなければならない。
こういうのは、重さや長さ、面積、濃度、密度など様々な数値で出てくる。
本当におかしいなあと思いながらも、このような表現に目くじら立てて注意深くチェックしている。
また、フローチャートなども、いくつ以上だと「YES」,以下だと「NO」などという矢印に進む場合がある。フローチャートの作り方かたによっては、どっちに進むのかはっきりしない場合が出てくる。説明文と一致しないことも多い。選択肢がX<Y、X>Yのどちらかとすると、X=Yの時は?ということになるから、こういうのも、注意しなくてはならない。
この場合は、制御装置など、本当にコンピューターがデータをもとに、このとおりに判断して作動するわけだから、どっちにも進めないとかどっちにも進めるという数式はあっては困ることになる。
というわけで、重箱の隅をつつくように、言葉をチェックしてしまう。
ベテランの書類作成者はさすがにこういう整合性に敏感だが、新人の人が作った書類はうやむやな部分が多い。
「意味が矛盾しますが・・・」、「どっちにも含まれますが・・・」、などと、意地悪みたいなコメントを書くことになっちゃいますが、しかたがありません。
(記事とは関係ないけど、今日、街中で見かけたハイビスカスを載せておきます。
ちょっと秋めいてさわやかになってきましたが、ハイビスカスはやっぱりひときわ引き立ちますね。)
それは、たとえば、こういうものについてだ。(これは例として出した架空の文なので内容や数値は本当のものではないから、そのへんにはこだわらないでください。)
下の文の場合、整合性が欠如しているので、ある部分を訂正しなくてはならない。
「睡眠時間は4時間以上10時間以下取ることがのぞましい。さらに望ましくは、6時間以上8時間以下である。睡眠時間が4時間以下の場合、疲れが取れず翌日の活動に支障をきたすおそれがある。また、10時間以上になると睡眠時間が長すぎ時間の無駄である。長く休んだからといって休息の効果が上がるわけではない。」
たとえば、上の文の場合、どこがおかしいかというと、4時間ちょうどの睡眠時間は良いのか悪いのかということで問題となるのだ。
この場合、「4時間以上が望ましい」と書いてあれば、「4時間以下の場合」ではなく「4時間を下回ると」や「4時間未満では」望ましくない、という表現に変えなければならない。
また、「10時間以下」が望ましいとあれば、「10時間以上」ではなく、「10時間を超えると」望ましくないという表現に変える必要がある。
しかし、これは事実としてはどうなのであろうか?
3時間59分59秒ならダメで、4時間0分0秒ならOKなどということは、実際にはないわけである。10時間の境界線も同様だ。
あまりにも事実とは一致しないが、文の上では「以上」と「未満」、「以下」と「超える」、あるいは「下回る」「上回る」などの言葉を使って、意味の重ならない言葉をセットにしなくてはいけない。「以上」と「以下」をセットにすることは避けなければならない。
こういうのは、重さや長さ、面積、濃度、密度など様々な数値で出てくる。
本当におかしいなあと思いながらも、このような表現に目くじら立てて注意深くチェックしている。
また、フローチャートなども、いくつ以上だと「YES」,以下だと「NO」などという矢印に進む場合がある。フローチャートの作り方かたによっては、どっちに進むのかはっきりしない場合が出てくる。説明文と一致しないことも多い。選択肢がX<Y、X>Yのどちらかとすると、X=Yの時は?ということになるから、こういうのも、注意しなくてはならない。
この場合は、制御装置など、本当にコンピューターがデータをもとに、このとおりに判断して作動するわけだから、どっちにも進めないとかどっちにも進めるという数式はあっては困ることになる。
というわけで、重箱の隅をつつくように、言葉をチェックしてしまう。
ベテランの書類作成者はさすがにこういう整合性に敏感だが、新人の人が作った書類はうやむやな部分が多い。
「意味が矛盾しますが・・・」、「どっちにも含まれますが・・・」、などと、意地悪みたいなコメントを書くことになっちゃいますが、しかたがありません。
(記事とは関係ないけど、今日、街中で見かけたハイビスカスを載せておきます。
ちょっと秋めいてさわやかになってきましたが、ハイビスカスはやっぱりひときわ引き立ちますね。)