久々にドキドキさせてくれる新人に出会った。こういうタイプの不条理劇を今の若い世代が敢えてやろうとする、その心意気の好感を抱いた。その姿勢がとても面白い。しかも、それを高慢ちきにされたなら、鼻白むところだが、この作者は(作演出、水上宏樹)実に素朴にやってくれる。
まず自分のスタイルを大切にしているのがいい。それが何かは、この際置いといて、自分にとって必要で、それが心地いいから、取り上げる。そん . . . 本文を読む
3年振りのニュートラルの新作はかっての作品とは、まるでタッチの違う作品になっていて新鮮だった。創造館やAIホールという幾分大きめの空間から、再び初期のスペースゼロの頃に戻ったような小空間に帰ってきたことも影響しているのだろう。フットワークが軽く、軽快な作品となっている。客席と舞台の境目があまりない小劇場ならではの空間で、初心に戻り、しかし、全く新しい作品世界を展開しているのが興味深い。
音楽 . . . 本文を読む