久し振りに何の予備知識もなく、芝居を見た。チラシさえ見てない。アリス零番館ISTのフェスティバル参加作品なので、うまく時間が合ったので劇場に行った。
こういうタイプの芝居は以前はよく見ていた。スペースゼロがあった頃、毎週のようにこういう箸にも棒にもかからない、でも一生懸命芝居と取り組む劇団を見続けていた。とても懐かしい話だ。月に1本くらいは、驚くような新人にも出会えるのだが、普段は地道に困っ . . . 本文を読む
3つの夢のようなお話。新作である第3話は、とても軽くて、これが深津さんのお芝居?と思わされる。旧作である1,2話も、重いように見えて、描き方がこれらも、とても軽い。この軽さは、深津作品の新しい変貌ではなく、重いものも、軽いものも変幻自在に見せていける、という彼のキャパシティーの広さ(それは決して器用さではない)を示したものであろう。
まるで夢でも見てるように、彼らの《傷み》が描かれる。芝居を . . . 本文を読む
予想を遥かに超える面白さ。ワンアイデアで芝居を引っ張っていくだけでなく、そのアイデアに囚われることも、それを生かす工夫を凝らすでもなく、ただ事実を中心に置き、語られていくドラマのあまりの自然さに、思わず笑ってしまう。
しかも、3話が3話とも全く違う語り口を持っており、それが意図的でなく、あまりに無防備な自然体に見えてしまう。こんなにも、拘りなくあっけらかんと自然なタッチが作れてしまうって何だ . . . 本文を読む