森絵都のコミックのようにおもしろいスポ根小説を映画化。4冊分を2時間にまとめあげてしまったので、ストーリーの展開がとても早い。しかし、原作を知らず初めてこれを見た人は、反対にテンポが遅いと思ってしまうのではないか。というのは、映画の8割以上が主人公たちがプールで、ダイブする姿ばかり描かれているからだ。単調に見えるし、そのあまりのくりかえしにちょっと退屈してしまうはずだ。
あんなにおもしろい小 . . . 本文を読む
ロイ・アンダーソン監督のオチのないショート・ストーリーのつみ重ねに、まんまと乗せられていく。けっこう長まわしする。ずっと待っている。なのに、何も起きない。そんなシーンが続く。またかよ、と思う。なのに腹は立たない。何も起こらないエピソードの羅列が、なぜか、心地よい。
なのに、「どうせ、なにもないだろ」と高を括っていたら、とんでもない感動が突然やってきたりもするから、タチが悪い。いつものバーに少 . . . 本文を読む
悪魔のジャック・ニコルソンが、善良なモーガン・フリーマンを唆して、旅に出る、なんて図式にすら思えてしまう。相変わらず悪人ずらのニコルソンである。枯れても従来のイメージを損なうことなく、笑うだけでまだ『シャイニング』時代の面影が残る。(そんなの、あたりまえか)老いてなお精力的な彼のイメージをそなまま生かしたロブ・ライナー監督最新作である。彼らしい優しさと思いやりに満ちた素敵な映画に仕上がった。
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文庫15冊をあと少しで読み終わる。4代に渉る墨谷2中の野球部キャプテンと、その仲間たちの野球漬けの毎日を描くちばあきおの傑作漫画である。
こいつら滅茶苦茶しよる。ちょっと今の時代には通用しない世界だが、たとえどんな時代であってもここに描かれる精神は不滅だ。(僕も無茶苦茶言いよる)野球命の子供たちってこんなものなのだろうか。
1日3冊のペースで読み進めて今日で5日目突入だ。最終日である。谷 . . . 本文を読む