習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

『大鹿村騒動記』

2011-07-31 22:37:42 | 映画
 阪本順治監督の新作であり、原田芳雄の遺作になった作品である。最期の映画が主演映画で終われてよかった。彼は最後の最期まで映画スターであり、映画俳優だった。これは今時不可能な企画である。昔ならプログラム・ピクチャーとして、こんなタイプの映画も作れたが今の時代では難しい。低予算でフットワークも軽く、でも、映画はとても豊かな作品に仕上がった。いろんな意味で奇跡のような映画だ。  原田芳雄はこんなコメデ . . . 本文を読む
コメント

『シャンハイ 上海』

2011-07-31 22:19:10 | 映画
なんとも魅惑的な素材ではないか。しかも、これだけの豪華キャストがこの作品を形作る。それだけでこの夏一番の期待作(の、ひとつ)だった。でも、反対にあまりに当たり前の素材で、今時これでどう見せるのか、という危惧もあった。結果は後者が的中した。 これだけの困難な大作なのに、ポイントが絞り込めず、大味で時代錯誤のラブロマンスでしかない。いやラブロマンスが悪い、というのではない。要は見せ方なのだ。昔な . . . 本文を読む
コメント

『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE』

2011-07-31 22:12:54 | 映画
 こういう安易なTVドラマの映画化は昔から日本映画の定番だった。ちょっとTVで視聴率を稼いだらすぐ映画にして、そこそこの興行成績を稼ぐ。しかもお金はかけずにTVと同じキャスト、スタッフで、TV並の安全なものを供給したら観客は喜ぶ。映画であることの誇りとかプライドなんか最初からない。これはただの商品なのだ。TV屋さんはサラリーマンなのだから、芸術なんか作らないし。  なんだか全身の力が抜けるような . . . 本文を読む
コメント

HPF2011

2011-07-31 22:00:01 | 演劇
今年のHPFは26作品。7月17日から31日まで、3会場で繰り広げられた。昨年までの精華小劇場がなくなり、代わりとしてメイシアター中ホールが新たな会場として加わり、例年通りにウイングフィールドと応典院をメーン会場にして実施された。 僕は残念だが、最終的に今日なんとか最終日に間に合った箕面東高校を含めても、たった4作品しか見ることが出来なかった。これはこの20年ほどで最低の本数である。本当なら . . . 本文を読む
コメント