こういう安易なTVドラマの映画化は昔から日本映画の定番だった。ちょっとTVで視聴率を稼いだらすぐ映画にして、そこそこの興行成績を稼ぐ。しかもお金はかけずにTVと同じキャスト、スタッフで、TV並の安全なものを供給したら観客は喜ぶ。映画であることの誇りとかプライドなんか最初からない。これはただの商品なのだ。TV屋さんはサラリーマンなのだから、芸術なんか作らないし。
なんだか全身の力が抜けるような映画だった。今時こんな映画を平気で作れる無神経を笑う気力もない。まるで70年代にタイムスリップしたようだ。もちろんそのころもこのマンガは、ちゃんとB級添え物企画として東映で映画化されている。2本立の併映作品として、である。主演はせんだみつお。
ある意味懐かしいタッチの肩の力の抜けた映画だ。最初からそのつもりで作っているし、見る方もこれに何も期待しない。予定調和の平和な作品なのだ。怒る必要はない。香取慎吾は楽しそうにスマスマ感覚で、コスプレ芝居に専念する。同じようにTVドラマの映画化だった『西遊記』の時とはスタンスが違う。あれは大作、これは小品、そのへんの違いは明らかだ。だから、悪くはない。ちゃんと時間つぶしにはなる。
なんだか全身の力が抜けるような映画だった。今時こんな映画を平気で作れる無神経を笑う気力もない。まるで70年代にタイムスリップしたようだ。もちろんそのころもこのマンガは、ちゃんとB級添え物企画として東映で映画化されている。2本立の併映作品として、である。主演はせんだみつお。
ある意味懐かしいタッチの肩の力の抜けた映画だ。最初からそのつもりで作っているし、見る方もこれに何も期待しない。予定調和の平和な作品なのだ。怒る必要はない。香取慎吾は楽しそうにスマスマ感覚で、コスプレ芝居に専念する。同じようにTVドラマの映画化だった『西遊記』の時とはスタンスが違う。あれは大作、これは小品、そのへんの違いは明らかだ。だから、悪くはない。ちゃんと時間つぶしにはなる。