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いつもながらの岡部尚子さんの新作。シリーズというわけではないのだが、でも、完全にそんな感じ。いつも同じパターンをくりかえす。そこで描かれるのは家族の絆だ。最初はこういうホームドラマって、芝居で見せられてもなぁ、とか思っていたくせに、今では完全に癖になっている。見ているだけで心が落ち着くほどだ。いつもかわりないくせに新作が待ち遠しい。まるで『寅さん』を見る気分なのだ。なんてことを、前回も書いたような気がする。
今回は7年前に家を出て独立した息子の部屋のリフォームの話。いつ彼が帰ってくるかわからないから、お母さんはそのままにしていた。でも、誰も使わないこの部屋には、いつに間にか、がらくたがいっぱい。物置と化しているのだ。そこを思い切って改造しようと思うのだが、本当は息子の思い出をなくしたくはない。けっこうお母さんの心は揺れる。
今回この主人公であるお母さんを南河内万歳一座の鴨鈴女さんが演じる。もちろん脇はいつもの空晴のメンバーだ。とくに鴨さんと岡部さんの演じる妹との掛け合いが楽しい。もちろんそれって予定通りの展開だろう。ことさら取り立てて何かをいうようなことはない。いつもにように温かくて心地よい。これって、まるで『東京バンドワゴン』を読んでいるような感じだ。家族というもの、家という場所。それをいかに描くのかが岡部さんのいつもの課題だ。訪れる人も含めたそれぞれの人間関係を楽しむ。
さて、今回は、役者としての活動を休止する平本光司さんの「お別れ公演」にもなっている。だから彼が隠れた主役なのだ。だが、そこを大々的にクローズアップするわけではない。いつものようにアンサンブル・プレーだ。そこは変えないし、変わらない。2階の息子の部屋を舞台にしたドタバタ騒動。ちゃんと「理想の、あとかたづけ」になるか? それは見てのお楽しみ。
今回は7年前に家を出て独立した息子の部屋のリフォームの話。いつ彼が帰ってくるかわからないから、お母さんはそのままにしていた。でも、誰も使わないこの部屋には、いつに間にか、がらくたがいっぱい。物置と化しているのだ。そこを思い切って改造しようと思うのだが、本当は息子の思い出をなくしたくはない。けっこうお母さんの心は揺れる。
今回この主人公であるお母さんを南河内万歳一座の鴨鈴女さんが演じる。もちろん脇はいつもの空晴のメンバーだ。とくに鴨さんと岡部さんの演じる妹との掛け合いが楽しい。もちろんそれって予定通りの展開だろう。ことさら取り立てて何かをいうようなことはない。いつもにように温かくて心地よい。これって、まるで『東京バンドワゴン』を読んでいるような感じだ。家族というもの、家という場所。それをいかに描くのかが岡部さんのいつもの課題だ。訪れる人も含めたそれぞれの人間関係を楽しむ。
さて、今回は、役者としての活動を休止する平本光司さんの「お別れ公演」にもなっている。だから彼が隠れた主役なのだ。だが、そこを大々的にクローズアップするわけではない。いつものようにアンサンブル・プレーだ。そこは変えないし、変わらない。2階の息子の部屋を舞台にしたドタバタ騒動。ちゃんと「理想の、あとかたづけ」になるか? それは見てのお楽しみ。