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中高生に向けてのメッセージである。鴻上尚史からの、決して上から目線ではないけど、確かなこの指針は今を生きる彼らに届くか?
鴻上さんはストレートに、自分が感じた想いをわかりやすく伝えようとする。大人目線の「しったか」ではなく、決めつけでも、ましてやおもねりでもない。わかりやすい言葉で語りかける。もう十分大人の僕は鴻上さんが子どもたちに何をどう伝えようとするかを、興味津々で見ることになる。少しイジワルな目線から読んでしまう。
あまりに繰り返しが多くて途中から息切れしてしまうけど、言いたいことはシンプルでそれを徹底的に伝えることが目的だからこれはこれでいいのだろう。自分を信じて世界を知ること。狭い世界から広い世界に。相手の立場に立ち、コミュニケーションを取ること。あまりに当たり前すぎて、いいのかこれで、とも思うけど、これでいいのだ。さぁ、幸せになるための戦いに出よう。