
ハリウッドがゴジラをどう描くのか。この夏、いちばんの映画だ。ドキドキしながらスクリーンと対峙する。なかなか、ゴジラは出てこないのもいい。芹沢博士(渡辺謙)の登場で、さぁ、始まるぞ、と思う。
ジュリエット・ビノシュが早々に死んでしまう日本のシーンまでは快調だ。15年後、地震、原発事故で、封鎖された地区に忍び込むが、そこでは、という展開も面白い。そして、そこからが映画は本番のはずだった、なのに、一気に失速する。ゴジラではなく、あのカマキラスみたいな怪獣が先に登場する。なんだ、これは! そんな映画だとは夢にも思わなかった。ネタバレになるけど、なんと、これは怪獣バトルなのである。
まさか、ハリウッドが日本映画のお家芸である「バトルもの」として『ゴジラ』を作る、だなんて、夢にも思わなかった。
ハワイにゴジラが上陸して暴れるシーンから、クライマックスになる米国本土上陸まで、そこまできても僕はこれが怪獣バトルだなんて信じられなかった。だいたい、あの「ムートー」(だったっけ)と呼ばれる怪獣はまるで強そうには見えなかったし。最後は怪獣を倒してゴジラが海に帰っていくという今まで何十回も見たパターンで終わるのにも、唖然とした。もちろん、これがよくないというのではない。ただただ驚いただけだ。こんな安易な話へとシフトしていくとは終盤まで至っても信じられなかったからだ。途中から渡辺謙なんてただ、出ているだけになる。平田昭彦のように大活躍することはない。
すばらしい特撮技術である。さすがハリウッドだ。CGのゴジラも「着ぐるみ」に見えるくらいにリアルだ。それだけにもっとちゃんとしたお話を見せて欲しかった。50年代以降の米ソの水爆実験はゴジラを殺すことが目的だった、なんてアホな話ってありですか。いろいろ突っ込みどころ満載なのだが、瑣末なことはどうでもいい。それより、怪獣バトルだけは、避けて欲しかった。
ジュリエット・ビノシュが早々に死んでしまう日本のシーンまでは快調だ。15年後、地震、原発事故で、封鎖された地区に忍び込むが、そこでは、という展開も面白い。そして、そこからが映画は本番のはずだった、なのに、一気に失速する。ゴジラではなく、あのカマキラスみたいな怪獣が先に登場する。なんだ、これは! そんな映画だとは夢にも思わなかった。ネタバレになるけど、なんと、これは怪獣バトルなのである。
まさか、ハリウッドが日本映画のお家芸である「バトルもの」として『ゴジラ』を作る、だなんて、夢にも思わなかった。
ハワイにゴジラが上陸して暴れるシーンから、クライマックスになる米国本土上陸まで、そこまできても僕はこれが怪獣バトルだなんて信じられなかった。だいたい、あの「ムートー」(だったっけ)と呼ばれる怪獣はまるで強そうには見えなかったし。最後は怪獣を倒してゴジラが海に帰っていくという今まで何十回も見たパターンで終わるのにも、唖然とした。もちろん、これがよくないというのではない。ただただ驚いただけだ。こんな安易な話へとシフトしていくとは終盤まで至っても信じられなかったからだ。途中から渡辺謙なんてただ、出ているだけになる。平田昭彦のように大活躍することはない。
すばらしい特撮技術である。さすがハリウッドだ。CGのゴジラも「着ぐるみ」に見えるくらいにリアルだ。それだけにもっとちゃんとしたお話を見せて欲しかった。50年代以降の米ソの水爆実験はゴジラを殺すことが目的だった、なんてアホな話ってありですか。いろいろ突っ込みどころ満載なのだが、瑣末なことはどうでもいい。それより、怪獣バトルだけは、避けて欲しかった。