精力的に公演を続ける神原さんの新作だ。今回は2公演を連続して上演する企画。夜の美影組ワンナイトライブ『伝説旅役者 美影愛 小劇場の吠える!』(なんだか凄い企画だ。神原さんにしか出来ないことだろう)も興味深いけど、時間がなかったので、まずはいつもの浮狼舎を優先して見ることにした。
今回もまた、いかにも神原さんらしい作品だ。ちょっとしたハートウォーミングで、肩の力の抜けた作品になっていて好感が持てる。男3人が河川敷の鉄橋の下に集まってぐだぐだするだけの話。なんと浮狼舎が浮浪者を主人公にする。というか、橋の下の住人とはいえ、彼はまだテントを張って生活し始めて3日目。ただのビギナーだ。しかも、住む家がないわけではなく、仕事を休んで、ここに居着いた。でも、姉が心配して差し入れを持ってきたりして、なんだかなぁ、の状態。ただの甘えたである。そんな彼のもとに2人の男がやってきて、最後は実際に、ここで袋ラーメンを食べたり、コーヒーを飲んだり。ちょっとしたユートピアなのだ。そこに幽霊やら、もののけやら、河童やら、いろいろな訪問者も来る。なんでもありなのだ。(特に、神原さんが演じる妖怪がかわいい)
70分ほどのこの小さなお芝居は、演じている役者たちも実に楽しそうだ。ここには深い意味はない。堅苦しいことは抜きにした芝居だ。だが、こういうのも、たまにはいい。
こんなふうにして、いろんなことに挑戦して、芝居を楽しもうとする神原さんの姿勢は素敵だと思う。いろんな条件もあり、なかなか彼女が本来の持ち味を生かした大作に挑めないのも現状だろうが、今出来ることを気負うことなく、さらりと提示して、芝居を楽しむ。そういうフットワークの軽さは大事なことだと思う。
今回もまた、いかにも神原さんらしい作品だ。ちょっとしたハートウォーミングで、肩の力の抜けた作品になっていて好感が持てる。男3人が河川敷の鉄橋の下に集まってぐだぐだするだけの話。なんと浮狼舎が浮浪者を主人公にする。というか、橋の下の住人とはいえ、彼はまだテントを張って生活し始めて3日目。ただのビギナーだ。しかも、住む家がないわけではなく、仕事を休んで、ここに居着いた。でも、姉が心配して差し入れを持ってきたりして、なんだかなぁ、の状態。ただの甘えたである。そんな彼のもとに2人の男がやってきて、最後は実際に、ここで袋ラーメンを食べたり、コーヒーを飲んだり。ちょっとしたユートピアなのだ。そこに幽霊やら、もののけやら、河童やら、いろいろな訪問者も来る。なんでもありなのだ。(特に、神原さんが演じる妖怪がかわいい)
70分ほどのこの小さなお芝居は、演じている役者たちも実に楽しそうだ。ここには深い意味はない。堅苦しいことは抜きにした芝居だ。だが、こういうのも、たまにはいい。
こんなふうにして、いろんなことに挑戦して、芝居を楽しもうとする神原さんの姿勢は素敵だと思う。いろんな条件もあり、なかなか彼女が本来の持ち味を生かした大作に挑めないのも現状だろうが、今出来ることを気負うことなく、さらりと提示して、芝居を楽しむ。そういうフットワークの軽さは大事なことだと思う。