山崎ナオコーラのすっとぼけた魅力の『カツラ美容室別室』以降の小説について、少しメモしておく。
ずいぶん久しぶりで谷村志穂を読んだ。最新刊『雪になる』は6つの雪を巡る愛の物語。あまりに痛々し過ぎて、ちょっとまいった。続いて同じように北海道出身の新人、桜井紫乃による『氷平線』。これも痛ましい話ばかりで、辛い。6つの短編がそれぞれどうしようもない哀しみを潜ませている。
さらに楊逸の『ワンちゃん』。日本にやって来た中国人女性が、日本でいかに生き老いていったか。2つの中篇小説からなる。これまた痛い。さらに、桜庭一樹『私の男』。これまたどうしようもなくドロドロした父と娘の近親相姦もの。正直言って、どれも悪い小説ではないのだが、どうして、こんなものばかり続けて読んでしまったのだろうか?後悔する。
2月後半は寒くて多忙な日々だったのに、最悪のチョイスである。4冊ともよく出来た作品だけに、本当は読んだこと自体は全く後悔していないのだが、よりによって続けてこういうものばかりを読んでしまったという事実が気を滅入らせた。途中、三浦しをんのバカエッセイ(『悶絶スパイラル』)も読んでいるが、これはボクにはただの時間の無駄だった。
ずいぶん久しぶりで谷村志穂を読んだ。最新刊『雪になる』は6つの雪を巡る愛の物語。あまりに痛々し過ぎて、ちょっとまいった。続いて同じように北海道出身の新人、桜井紫乃による『氷平線』。これも痛ましい話ばかりで、辛い。6つの短編がそれぞれどうしようもない哀しみを潜ませている。
さらに楊逸の『ワンちゃん』。日本にやって来た中国人女性が、日本でいかに生き老いていったか。2つの中篇小説からなる。これまた痛い。さらに、桜庭一樹『私の男』。これまたどうしようもなくドロドロした父と娘の近親相姦もの。正直言って、どれも悪い小説ではないのだが、どうして、こんなものばかり続けて読んでしまったのだろうか?後悔する。
2月後半は寒くて多忙な日々だったのに、最悪のチョイスである。4冊ともよく出来た作品だけに、本当は読んだこと自体は全く後悔していないのだが、よりによって続けてこういうものばかりを読んでしまったという事実が気を滅入らせた。途中、三浦しをんのバカエッセイ(『悶絶スパイラル』)も読んでいるが、これはボクにはただの時間の無駄だった。